対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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チームか自分か? ブラックベーダ
「僕は今日で部活を辞めることにします。」
突然サッカー部の主力のA君が言い出したらどうだろうか。今年は良い成績を残せると監督が思っていたところにこのような事があると、とても大変である。どんな事情があろうとそれは同じチームの人たちにとっては、迷惑なことである。しかしその判断はチームの監督でもなく、同じチームの人たちでもなく、言い出した本人が決めることである。
私たちが生きている世界には、自分の都合の良いことしか起こらないと言うことはまずあり得ない。自分に不都合なことも出来てくる。反対にこうするのが自分の都合の良いことだが、周りの人たちにとっては不都合なとき、その判断は自分が行う。私は周りの人に迷惑などを掛けたくないが、やはり自分のやりたいことをやりたい。例えばサッカー部でA君は早いうちにサッカー部を辞めて勉強に専念して一般で受験をしたいのだが、B君は3年生で良い成績を残し、高校を推薦でサッカーの強い学校に入り、サッカーの強い大学に入り、と言うことを考えている。そしてチームの監督は今年に今までの集大成のつもりで良い成績を残し、来年から良い選手がどんどん入っていくることを望んでいるときに、A君はB君や監督の想いに負け、チームに残るのか、みんなのは悪いが、勉強に専念するのかは各自の自由だが前にも述べたように私は自分の考えていることを貫くことをおすすめしたい。その理由としては2つある。1つ目は、自分がやりたいことをやればよいと思うし、2つ目はいちいち周りの人の顔色を見ていたらきりがないと思うからである。それはまるで7、8才くらいの子供がおもちゃを勝手もらいたいので母親などにお世辞を言うのと一緒である。(笑)
私たちが生きていく中で自分の考えていることと、周りの人が考えていることが食い違うことはよくあることである。しかしその時にその場に合った対応をすることが出来れば、勝手に正しい道に進むことが出来ると思う。私はいつでも自分の考えていることを貫くことが出来ればそれでよいと思う。
講評 nara
たまたまサッカーという団体スポーツが題材だったから、「チームか自分か」という選択は、究極の選択に近く、どちらを選んでも何か心に残るものがあるような感じだね。ブラックベーダ君が書いてくれたように、自分に都合のいいことだけが起こる人生など、ありえない。そうでないからこそ、迷いも悩みも生まれるのだし、そこを越えて人は成長の場を見つけ出すのだろうね。日々、「どうする?」の決断を迫られている、ということかな。
理由その1:「自分の考えを貫くことがいい理由は、やりたいことをやればよいからだ。」というのは、少し言葉が不足しているかな。「自分の考えを貫く=やりたいことをやる」だろうから、理由になっていないのではないかな。どうして「やりたいことをやればいい」とブラックベーダ君が考える理由を示すことが必要。理由その2はわかりやすいね。
→ 同じ失敗をするにも、やりたいことをやっての失敗よりも、やりたくないことをやったときの失敗の方が、心に残す傷が大きいからだ。
→ 何かをやる、その責任は結局自分にあるのだから、自分のやりたいようにやることが、責任をより強く意識できるはずだ。
こんな説明を加えておくといいかもね。
「自分の考えを貫く」というのは、「チームか自分かの選択において、チームを選ぶという自分の考えを貫く」ということもあり得ると思うよ。大切なのは、自分の選択に責任を持つこと・結果としてこれでよかったと思えるように、選択した道で納得のいく取り組みをすることだろうね。
「勝手に正しい道に」→「自然と」「自ずから」などの方がよさそう。
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