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　　　自分の意見　　　すいーとぽてと

　文章を読んでいて、言っていることが全面的に肯定されるのではない、また、当面必要なことでもないけれども、じっとしていられないような興奮を覚えることがある。そのようなとき、「刺激的」という形容詞が使われる。刺激的とは、沢山脱線をする本だ。本は気軽に読んだとき、最も創造的だ。しかし、優れた本は気ままな読み方を拒み、ぐんぐん引き入れようとする。それに抵抗するには途中でやめるしか手がない。たとえ中止することが不可能な時でも、なるべく脱線を大切にして、自分の考えを確かめながら進むことである。私は、優れたものから一歩離れた生き方をしたい。
　そのための方法として第一に、自分の考えを持つことだ。私はクラスや部活動等の話し合いなどで、先生やその話し合いを仕切っている人が意見を言うとそれが一番正しいように思えてしまう。それはおそらく、自分の考えを持たずに行動しているからだろう。話し合いをするメンバーの中で、半分以上の人は自分の意見をしっかりと持っている。そのため、意見がばらばらになり、話し合いは長く続くことが多い。しかし、どんなに話し合いが長引いても、自分の持っている意見をお互いにぶつけ合い、納得するまで話し合わなければ良い答えは出ないと思う。だから、私は自分の考えを持とうと心に決めている。最近、以前よりは意見を持てるようにはなったと思うが、意見に自信がないので、自信を持って意見が言えるようになりたい。
　そのための第二の方法として、大きな力で無理やり従わせようとしないことだ。最近少なくなってきているが、その国の一番偉い人の考えに国民は従わなければならない、という国がいくつかある。一番それを感じるのは北○○だ。政府の考えに反することをしたら罪になってしまい、総○○の考えに問題があっても文句を言ってはいけない。これでは、よりよい国づくりができないと思う。自分の考えだけで国をつくると、どこかが間違っていてもそれに気付くことができないからだ。だから、一人だけの考えで行動することは良くないと思う。
　確かに、受け身になって考えを学ぶことは大切だ。しかし、「辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。」という名言がある。このように、自分の意見を大切にし、優れたものを超えられるような生き方をしたい。

　　　講評　　　kira

　すいーとぽてとちゃん、こんにちは。「出藍の誉れ」という言葉がありますね。師を超えることは、学ぶものがまず目指す目標でしょう。しかし、現状を見ているとなかなかそうはいかないものです。受け身の勉強だけではそうならない。親子の関係においても、依存するだけでなく、子どもは自立しなければならないという問題もありますね。
　そういった一種の過保護状態から脱却することが必要です。そのためには、「自分の考えを持つこと」が大切なんだね。学校のクラスといった集団では、自分の考えを持たないとどうしたって付和雷同になります。それを協調性と取り違えたりすると、かなり悲劇的ですよね。
　二つ目には、「大きな力で無理やり従わせようとしないこと」ですね。自由な発想を認める風土を創ることですね。非常に専制的な国でよく見られる現象ですが、日本のような自由をうたう国でも実は似たようなことが起こりうるのです。日本は、良く言えば常識国家、安定志向。悪く言えば、横並び思考で、出る杭は打っていきます。新しい波や基準に合わないものをどんどん消していく国であるとも言えるのです。
　幕末から文明開化のころの日本には優秀で大きな人物がたくさん輩出されました。師を超える時代の潮流があったからでしょう。今の日本が、そのころに劣っているとは思えません。違うとすれば、おそらくそれは個人の心がけの問題ですね。大きく育っていこう。