対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2126 今日962 合計7960
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   理想への到達手段 (清書)   えうや

 動物は地図を使わずに、習慣のうちに獲得した知識を蓄積し、その情報に忠実に行動すれば迷いにくい。人間は地図を持ったため、かえって迷いやすくなったのではないだろうか。
 確かに、他人からの情報を活用することは大切だ。六年生の秋、学校で修学旅行があった。そのときに体験したことがある。修学旅行の計画を立てるときには、地図はもちろん、電車やバスの時刻表、奈良や京都のガイドブック、観光所ごとの見取り図や、説明による道案内などを完璧に使いこなさなくてはならなかった。また、何回も修学旅行を担当した先生の知識もかりて、計画を立てた。地図や時刻表、ガイドブックを使いこなし、計画は完璧に立てられた。地図がなかったら道などわからないし、ガイドブックのおかげで観光地の良さもわかった。
 しかし、自分の経験で得た知識を利用することも良い。このあいだ、学校の問題集を解くときに、とても難しい問題があった。はっきり言って、東大生にしかわからないんじゃないかと疑うほどだった(笑)。僕はわからなかったから、友達や先生に聞いて問題を解いた。解けたことは解けたが、やり方はあまり頭に入らず、すっきりとしなかった。ある友だちは、最初は全くわからない、という顔をしていた。しかし、コツがつかめたらしく、どんどん解いていった。最後には自分で解けてしまい、とても喜んでいた。僕としては、僕はいろいろ教えてもらって内容がわかっているはずなのに頭に入らなくて、その友達は自分でやり方を頭に入れてしまったことが悔しかった。自分の力で解けば時間がかかるし面倒だが、終わった後の達成感や充実感は、倍以上はあるだろう。
 確かに、他人の情報の活用も、自分で得た知識を利用するのも、良いところはたくさんある。しかし一番大事なことは、頭にある全てのことを上手くつく使いこなせることだと思う。「理想に達するまでの手段はまた、理想への到達を阻む障害でもある」という言葉があるように、使い方を身につけ、上手に利用することが大事だと思う。〈〈主題〉〉

   講評   tama

 要約をさらに簡潔にまとめた上で、意見へつなげたところがいいですね。また、第三段落の体験実例に感想を書き加えたことで、2つの意見がどちらも大切であることを示すことができました。とてもよい仕上がりです。

※ 次週(29日)はお休みです。9.1週(9月5日)は進級テストです。




毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)