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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「自然からの贈物」   ジョニー

 自然から学ぶことは余りにも多い。せめて季節毎の変化の相、その推移を感じとれる感受性を身につけたい。僕は、自然に敬意を表すべきだと思う。その理由は二つある。
 一つ目の理由は、人間は自然に生かされているからだ。例えば、水がなければ人間は生きていけない。1ケ月程前、我が家で、水道工事のため断水となり、水道の水が突然出なくなった。夜十時のことだった。その日に限って、家族四人の内、弟しかお風呂に入っていなかった。母親が、水道が断水になるということを忘れていたからだった。僕達は、仕方なく災害用のペットボトルに入れてあった水を使った。その水でトイレの水を流し、洗顔、手洗いなどをかろうじてすることができた。起きていると水を使うことばかりなので、その夜はお風呂にも入らずに早く寝ることにした。水がないととても大変だった。こういうことがあって改めて水の有り難さを感じた。日頃、何気なく当たり前のように使っている水道水も、まぎれもなく自然からの贈り物である。やはり、人間は自然によって、その恩恵を受け、生かされていると実感した出来事だった。
 二つ目の理由は、自然災害の前には、人間の力など通用しないからだ。数年前の記録的な豪雨で僕の家の一部が床上浸水した時のことだ。親達が、家の中に入ってきた水を一生懸命外にかき出していたが、やってもやっても中に水が入って来た。この雨のせいで家具などが濡れて臭くて使い物にならなくなった。母が一番ショックだったのは、僕と弟の小さい頃の写真が濡れてしまったことだった。
 このように、自然災害を前に人間は無力だ。ともすると、特に都会では、人間は自然を支配しているように思いがちだ。人間は川にダムを造ったり、山に植林したり、天気予報なども発達して、まるで自然をコントロールしているかのように錯覚しがちだ。しかし、人間もいずれ死に、土に帰る生き物であり、人間自身、本来、自然の一部であるはずだ。大いなる自然の前では、人間は無力であることを知り、自然に生かされながら生きているということを、畏敬と畏怖の念をもって、僕たち人間は忘れてはならないと思う。リンドバーグ夫人の「海からの贈物」の本に「人生に対する感覚を鈍らせない為に、なるべく質素に生活すること。精神的なものや、仕事や、人間の生活の断続性を理解し、信用する為に自然に勤めて接近することで、生活の価値基準を見出すことができる。」と言う名言がある。人間は生きる価値を自然の中に見い出し、自然を教科書として生きることを忘れてはならないと思う。

   講評   inoko

 ジョニー君、こんにちは。8月は忙しいようでしたが、最後にきちんと作文を仕上げてきたところはさすがです。内容もとても良かったと思います。9月1週は、進級試験です。いつものように、実例を考えておいてください。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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