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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「おじいさんのランプ」を読んで   ぴいち

「巳之助は今になって自分のまちがっていたことがはっきり分かった。世の中が進んで古い商売がいらなくなれば、男らしくすっぱりその商売は捨てて、世の中のためになる新しい商売にかわろうじゃないか」
 私はこの文を読んで、
「巳之助は、なんて潔い人なんだろう。」
と思いました。私も自分がまちがえていることが、しばらくたってから分かって反省したことがあります。たとえば妹に
「○○○貸して。」
と言われると、まず
「いや!」
と答えてしまって妹を怒らせるのです。その時の私はまるで赤鬼のような顔なんだと思います。でも、巳之助のようにきっぱりと自分が悪かったことを認めて、妹に謝ることができません。あと
「自分の今していることが後でまちがっていたと分かった時ってどうするのかなあ。」
と、ちょっと不安になりました。
 もう一つ気になった文があります。「『わしの商売のやめ方はこれだ。』と巳之助は一人で言った。そして一番大きくともっているランプに狙いを定めて、力いっぱい石を投げた。」というところです。これに似た話があります。私が小さい時から練習しているバイオリンのことです。ここを読んで、私は夢で、
「自分がもしバイオリンを後悔してやめる時もこんな風かな。」
と思いました。そのうち、あの大切な大切なバイオリンを割ってしまうのかもせれません。
 最後に「三番目のランプを割った時、辰之助はなぜか涙がうかんできて、もうランプに狙いを定めることができなかった。」
というところです。ここを読んで、一番泣きそうになりました。巳之助がランプを割りながら、今までの自分を消そうとしていたように感じました。でも
「つらくても、考え直して自分を変えようとする巳之助は立派だな。」
と思いました。
 この話を読んで、一生懸命してきたことをあきらめるのは本当につらいことなんだと思いました。

   講評   tama

 「おじいさんのランプ」のお話全体を読んでの感想だね。ぴいちちゃんが何を考え、どんなことを想像したのか、しっかりと伝わってきます。

【三文ぬきがき】 長文の大切なところがよくわかったね。またここが、ぴいちちゃんの心に残ったところなんだね。巳之助の気持ちになって読むことができたね。

【自分だけがしたこと】 似た話を思い出して書くことができたね。自分が悪かったことやまちがえたことを認めてあやまるのは、なかなか難しいよね。そのときは無理でも、後で気づいたときにあやまればいいんだよ。(^_^) 
 夢で見たことを書いたのも、すごくおもしろいよ。

【たとえ・ダジャレ表現】 自分の表情を想像して「赤鬼のような顔」というぴいちちゃん。妹にちょっと意地悪をしてしまう自分がいやなんだろうな、と思ったよ。

【心の中で思ったこと】 一生懸命がんばってきたことをあきらめなければならないのは、つらいことだろうね。時代の流れについていけなかった巳之助の気持ちを汲み取ることができたね。


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