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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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    マーチング大会のダメ金   ベッキー

 「ヤッター金賞だー!」
 私の学校の吹奏楽のマーチング大会で金賞を取った。吹奏楽部のみんなは一瞬喜んだ。が、次の大会に行けなかったのがとてもとても悔しかった。勝利の女神様葉一瞬しか微笑んでくれなかった。四、五年はまだあるけれど六年はこれで最後のマーチングになるので誰よりも悔しかった。みんなはダメ金だダメ金だと言っていた。それは、少しの喜びの金で、本物の金ではなかったからだ。私は全部やり切れてないと思った。まるで、がっかりしているようだ。来年は、こんなことにはなりたくない。
 賞をもらっても、納得いかない賞や、全然嬉しくない賞や、ものすごく嬉しい賞がある。私たちの場合は納得がいかなかったと思う。でも、ほかの皆にほめてもらって少し嬉しくなった。たったの一点差で次の大会にいけなかった。先生も皆も私もものすごく悔しかった。でも練習のとき、皆の心が一つになっていなくてばらばらだったから負けたんだと思った。でも、金賞を取れたのはきらきらの衣装のおかげでできた。皆の心を一つにするのは難しい。中学に行ったらもっとがんばろうと思った。そして、全国大会も優勝目指したい。今度○○小全校の皆に演奏を見てもらうので皆が○○小吹奏楽はすごいなと思ってもらえるようにその時もがんばろうと思った。
 人間にとって優勝とは嬉しいのもあるしあまり嬉しくないのもある。私はうれしい方の金を取りたいと思った。そのためには、皆の心を一つにし、先生の言うことをしっかり耳に入れて少しでもきれいな音を出そうとか、動きをきれいにしてがんばろうとか、そう思って練習のときもがんばることとか、練習のときは百五十パーセントの力を出し、本番は百パーセントの力を出すことだ。どうしてかというと、本番は、練習よりもがんばり度が減ってしまうからだ。中学では心を一つにし、協力し合い、ぜんこく大会に行って優勝したい。そして、皆にものすごく喜んでもらえるようにしようと思った。

   講評   nara

 「ダメ金」という響きが悲しくもあり、だけれども、「もっとがんばれたはずだよ!」と励ましているようでもあり、複雑な気持ちだね。先生はベッキーちゃんのこの大会にかける熱い思いを知っているから、その悔しさもよくわかるよ。悔しい気持ちは、がんばったからこそ生まれるものなのだね。自分たちに何が足りなかったのか、考えてみるきっかけにもなったのではないかな。
 1番・優勝・金賞……いずれも素晴らしいものだ。だけれど、もしかしたら、グループや参加している人数・団体の数やレベルによっては、もっともっと上があるということなのだろうね。「練習で150パーセント」の話は、一生懸命取り組んできたからこそ書ける話だ。スポーツでも「練習でできなかったことが本番でやれるはずはない」とよく言うよ。考え方は同じだね。ベッキーちゃんにとっては悔しさの残る大会だったけれど、次につながるようにすることが、この大会の本当の意味なのだろうね。
 ベッキーちゃんと先生は、電話で話しているから、状況はある程度わかっている。だけれど、作文を初めて読む人にはわかりにくいところがあるよ。説明を補足したり、順序を工夫するとよさそう。例えば、書き出しの「  」以降の段落を読んでみよう。ここだと、ベッキーちゃんが何年生なのかよくわからない。「来年はこんなことにはなりたくない」とあるけれど、来年何年生になるのかな? 小学生としてこの大会に臨むのか、中学生になってもブラスを続けて、コンクールに臨むのか、どちらかなぁ。「私たち6年生にとっては」などのもう一言の付け加えがあると、ぐっとわかりやすくなるよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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