対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2426 今日946 合計53282
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   絶対的に相対的・・・   えうや

 形は物のほうにあり、物の属性だ。無いものは見えないからだ。または、頭の中にある。目がなかったら見えないからだ。どちらが正しいかは考えてもムダだ。目はとても有効な器官だが、有効すぎてそうでないところに気付かない。物の大きさがわからない。顕微鏡で見たものの大きさは、倍率を知らない限りからないということだ。だから、大きさはものさしでわかるからとても便利だ。なぜなら、視覚系だけに任せると大きさの絶対値がわからないからだ。遠くのものは小さく、近くのものは大きいように見える。これは絶えず起こることだが、違うもの、と考えると都合が悪い。視覚系は、絶対座標を持ち込まなかった。
 確かに、相対的に考えると僕たちにとっては便利だ。この間、塾でテストがあった。そのときの体験がある。このテストは塾内で順位が出る。順位がでれば、良かったら良かったで「次も負けずにがんばるぞ!」と思うし、悪かったら「今度はあいつよりかは順位を上げてやる!」と、燃える(笑)。どちらにしてもいいことだ。今回の僕の順位は、今までのライバルのような友だちにわずかな差で勝って、とても嬉しい思いをした。しかしその友だちにしてみれば、悔しくてたまらないに違いない。今度は抜かしてやろうと、やる気を僕にぶつけてくるだろう。僕もまたがんばろうと思っている。このように、相対的に考えれば、良いことはたくさんある。
 しかし、絶対的に考えることも、人生では必要なことがある。例えば、またテストのことだが、僕の学校ではテストの前に目標を立ててから、勉強をする。自分の目標を立てるときに、「100点を取る!」とか「学年で一番を狙う」とか、とても難しい目標を設定する人がいる。もちろんそれを達成する人もいるだろうけど、たいていの人たちは、やっぱり無理だ、と言ってあきらめ、100点を90点、80点、70点・・・と下げていく。これでは意味がない。絶対的に考えて、「100点は100点で80点じゃない」と考えれば死ぬ気で努力して、100点満点を字がきれいとか、字から情熱が伝わるから、と言って120点もらえるかもしれない(笑)。絶対的な考えを持てば、自然に良いことが起きる。
 確かに、絶対的に考えることも、相対的に考えることも大切だ。しかし一番大事なことは、両方を上手く調和させることだと思う。「できあがった規則を何とか守ろうとするよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である」と言う言葉がある。絶対的に考えておきながら、時によっては相対的に頭を変える。逆でもいい。相対的だ、と絶対的に考えてはいけない。先に出来上がった考えを貫くより、実態に合わせて考えを変えていくことが、一番に自分の考えを生かせる道だと思う。

   講評   tama

 私達は無意識のうちに、相対的、絶対的、どちらの見方や考え方もしていることがわかりましたね。今まで以上に気合を入れて勉強を始めた健くん。実感のこもった意見と実例が書けましたね。

第一段落: 森リンの評価にも出ているように、短い文が多いので、2文(もしくは3文)をつなげて書くと、文のリズムがよくなりそうですよ。

第二段落: 学校の成績の評価の仕方も「相対評価」「絶対評価」という2つがあるそうです。同じように、周りと比べて自分がどの位置にいるかということを確認することも大切ですね。ライバルを意識することで、さらにやる気も出るというものですね。

第三段落: 真の実力をつけるには、絶対的な評価は必要です。平均点で満足していてはいけないものね(笑)。生涯の目標は高い位置に設定し、絶対的な信念を持つことも大切です。このあたりは、えうやくんなら問題ないでしょう。文章からも伝わってきます。

第四段落: 両方にいいところはありますから、どちらかの考え方に決め付けず、「実態に合わせて考えを変えていく」ことがよいとしました。よく考えた末のよい意見が書けましたね。名言もぴったりのものを選ぶことができました。

※ 進級テストはもちろん合格です。よくできました!



毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)