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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分で判断し決断し行動する(感)   ポッター

 自分で判断し決断し行動する。簡単なようにみえて、実はとても難しい。我々でも、時として判断に困り、大勢の意見に依存してしまうことも少なくない。 したがって、主体的に判断して、行動したいという欲求をのぞけば、他人や集団に依存して行動してしまいがちになる。しかし、自分で考え、自分自身で判断しなければならないことは当然のことであり、ときには厳しい決断を迫られることも少なくない。
 したがって、よほど意識的に教育していかなければ、他人依存になってしまう。ところが、子どもたちを取りまく最近の教育状況は、これに逆行していることが少なくない。そのせいか、自分で判断できない、自己決定できない、自分自身の指針を持たないまま行動してしまう子どもが多いという。
 私は、自分で判断したり行動したりすることは、大切だと思う。
 では、何故自己判断することが大切なのか? それはこの長文にもあるように、「他人や集団に依存してしまいがち」になるからだ。こうなってしまうと、己の意見を相手に言えなくなってしまう。人に流され、自分が見えなくなってしまうのだ。
 中学生になると、自分自身で判断、行動することが多々ある。中学生に限らず、高校でも大学でも、社会に出てもそうだが、この時期が一番身をもって覚えやすい。例えば、教室移動のこと。小学校では、担任の先生が「みんな廊下に並んで。さぁ、行ってらっしゃい」という風に送り出すのだが、中学校では勿論、そんなことはしない。休み時間中、個人個人が自由に移動し、次の授業に備える。教師が生徒を誘導する、ということは全くない。というより、それが常識なのだ。いつも集団で何かをするのは小学生まで。中学生になってからは、自己判断で行動しなければならない。そのような社会の常識を身につけていかなければならない。私達も実際、中学に入ったばかりの頃は、右も左も解らなかった。つまり、自らの考えで行動を起こせなかったということだ。初めての教室移動のときは先生が呼びに来るのをずっと待っていて、やっと教室に現れた先生に、「もう中学生なんだから、自分たちで判断しなさい!」と怒られた記憶がある(笑)。
 また、現在はインターネットというもので、様々な情報をすぐに手に入れることが出来る。しかし、その情報というものは、正しいものばかりとは限らない。中には間違った情報や、危ない情報も紛れ込んでいる。その情報を見て、「これは違う、おかしい」という風に、判断できなければいけないと思う。このように、人や物に頼ったりするだけでなく、自分の頭で考えることが必要だ。
 それでも、やはり他人や集団の輪に溶け込むのも、大切なことだと思う。
 周囲の意見を聞き入れたり、行動を見ていないと、自分が孤立してしまうことがある。
 先程、学校の集団行動での例を挙げた。これについて、今度は良い点を述べてみたいと思う。このような行動はまず、「周りに合わせる」ということが大切なのだ。集団の中で自分だけが別の行動をしていたり、外れたりしていると、纏まりがなくなってしまう。自分一人の勝手な行動(?)で、迷惑を掛けてしまい、全体が崩れてしまうこともある。朝礼のときは教室の前に背の順に並んでから、体育館に移動する。何故そうしなければいけないかと言えば、他のクラスや先生方から「纏まりのないクラスだなぁ」と思われてしまうかもしれないからだ。
 また、どうしても自分で判断できない場合、勝手に行動せずに、誰かの意見を聞くことも大切だ。一生懸命考えても、わからないことは誰にだってある。そうなったら、無理矢理やりとげようとしないで、まずは人に聞いてみることが最適だと思う。私の経験から例を出すとすれば、やはり中学一年生のときの、それも入学式のときだろうか。案内役の生徒(先輩)がいなくて、私と友達と出、一年生の教室に行こうとした。小学校の時は学年が上がるごとに階も上がっていったので、それと同じだろうと思い、二階の教室に行った。そしたらそこは三年生の階だったらしく、先輩達の視線が一瞬にして私達に向けられ、とても驚いたのは覚えている。その後は心優しい先輩達が、四階の教室まで送ってくれた。
 このように、他人や集団と合わせることや、一つでも理解してから行動を起こした方が、失敗は少ないと言ってよいだろう。
 確かに、自分で判断して行動、決定することも、他人や集団と合わせることも大切だ。しかし、「才能とは自分自身を信ずる能力である」という名言があるように、判断するためには、まずは自分を信じることが大切だと思う。自分で出した答えを信じて行動することが、重要なのではないだろうか。

   講評   inoko

 ポッターさん、こんにちは。自分の頭で考えて、判断し、行動する。これは、今の若者が最も苦手なことのようですね。自分で考えれて判断して行ったことにはそれなりの責任が伴うわけですから、責任を取ることをできるだけ避ける傾向にある人にとっては、できるだけしたくないことでしょう。これは、若者に限ったことではありません。今の日本で起きている様々な事件をよく見てみると、何と身勝手な考え方から起こしたことの責任を取ろうとしない大人が多いことでしょう。もちろん周囲の意見に耳を貸す柔軟性は必要ですが、せっかく人間としてこの世に生まれてきたのですから、やはり周囲の人に生かされているのではなく、自分の足でしっかりと歩いていきたいと私は思います。そのためには、自分の頭で考え、判断し、行動することが必要なのですね。
☆ 自分を信じること。つまり自分に自信が持てるようにすること。確かに大事なことですね。しかし、これが難しい。自分を信じるためには、いったいどうすればいいのでしょう?


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