対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
本当の万能のものさし あまなつ
「よっかたねっ! 二位だって!」
私は一番になったことは、あまりない。運動や勉強、すべてにおいてだ。いつも六番や七番など、一番とはちょっと遠い順位が多くて、良い成績だったとしても、二番か三番なのだ。先程、「一番になったことは、あまりない」と書いた。なぜそう書いたかというと、「一番になったことはあるか」と聞かれても、なぜか一番になったことを思い出せないのである。いつも六番や七番でいるから」なのだろうか。
一番ではないが、良い成績で、嬉しかったことがある。 私は塾に通っている。そして先日、その塾で、「作文コンクール」というのがあった。私は作文を書くのがとても好きだ
(好きというより得意なのかもしれない)。テーマは自由で、私は題材探しに困ったが、知人からの話を中心にして書いた。内容は「自然災害が起きても生きていけるよう、便利さに頼りすぎない」というものだ。そしてその私が書いた作文がコンクールで二位を取ることが出来た。塾は、自分の気持ちをうったえることの少ない場でもあったので、もっと嬉しかった。
順位をつける点で、良いことは「成果が実感できるのと、認められる嬉しさがある」だ。いつも一番から少しはなれている順位から努力をして上に上がると、とても嬉しい。そのために努力をしようとする気になれる。やはり認めてもらえるのは、嬉しい。けれども、私は、順位は何でも示すことの出来る万能のものさしではないと思う。成績や結果が全て、ではないはずだからだ。一番を取るためにまるで闘うように努力する人がいる。その人の結果が残念だったとしても、そこに至る経過、過程は一番である。
人間にとって、本当の万能のものさしは、心である。なぜなら、心は人間の中で努力する姿や苦しみを理解することの出来る、唯一の機能だからだ。
最後に私は、順位にとらわれない心持ちが大切だと思った。一つにとらわれてはいけないし、一番であることが一番いいことではない。別に一番ではなくても、それは自分を見つめ直すことのできるチャンスだと思う。
講評 nara
順位は、「何を競うか」「どのくらいの人数で競うか」「グループのレベルはどうか」によって、ずいぶん違ってきそうだね。順位はものさしの一つにはなるけれど、万能ではない。そう気づいたときに、この作文の主題が決まったのだね。あまなつちゃんの考えをしっかり自分の言葉でまとめられた。
パソコン入力もまだまだ始めたばかりだけれど、60分で仕上げられたのであれば、まずまずかな。すでに仕上がった文章での入力練習や、タイピングソフトでの練習も、すぐに必要なくなると思うよ。10月からは新しい課題フォルダだ。あまなつちゃんの「作文が好きで得意!」のレベルがもっと上がるよう、楽しく進めていこうね!
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |