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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勝敗と親睦   うさぴょん

 スポーツには得点や減点がある場合がある。また、スポーツは一人で行うときやまとまってやるときがある。わたしたちが「スポーツ」という言葉を使うときは、おおよそ点が入ったり減ったりする集団的な競技だ。運動会がその最たる例だ。
 運動会では「何が何でも優勝してやる」というタイプの人と「勝ち負けはオマケ」というタイプの人とがいる。自分を振り返ってみれば「勝ち負けはオマケ」派である。
 勝敗を付属品と考えるチームを代表して「苦楽を共に協力し合うことこそが運動会の、ひいてはスポーツの意義である」と言おう。何をするにも楽しくなくては始まらない。点数を競うにしても、その根本にあるのはゲームの面白みだ。目先の欲——勝利に気をとられてしまってはスポーツの意義を根底から覆してしまうことになる。というのも、私はそれらをたくさん見てきたからである。どうしても勝ちたいがために、相手をなぐったり足を出したりして妨害する。競技に負けたら汚い言葉でののしる。<複数の意見一>
 勝利が絶対的な位置にある。確かに負けてしまったら悔しいし、良い思い出にはならない。それに比べ勝利の快感といったらどうだろう。それに加えて人間はそういう心理に陥りやすい動物だ。また、もしも「楽しくやりましょう」なだけであったらどうだろう。もしそうであったら、誰も練習せず、盛り上がりもせず、中止になってしまうかもしれない。<複数の意見二>
 だからといってやはり、勝利のみに囚われてしまうことはよくない。けれども勝利と敗北をなくすこともできない。勝利という目的も大切だが、仲間との親睦や種目自体を楽しむという目的も大切、すなわちどちらもを両立させることが真の目的なのである。<総合化の主題>

   講評   nara

 「肉体を使う」「競い合う」ということが重なったときに、人間の動物としての本能が強力に刺激されるのかもしれないね。「勝ち」にこだわるばかりに、理性を失ったような言動が見られるのも、ここに理由があるのあもしれないな。確かに、第二意見で述べたように、勝つことは大きな動機付けになる。「勝利の美酒」という表現がよく使われることからも、勝つことは人を惹きつけ、酔わせる力を持っているのだね。
 今回もまた総合化が難しいところだ。電話でも少し触れたけれど、「何に勝つのか」というところを考えてみるといい。
 例えば、スポーツの中には「誰かと直接向き合って対戦する」というものではないものもある。登山などがその例だ。戦う相手は誰かという問いかけの参考になるのではないかな。
 うさぴょんさんにしては、字数が短いけれど、扱いにくいテーマだったかな。それとも、運動会後で疲れていたかな? テーマ作文は自由度が高い分、結構難しいかもしれないね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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