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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手作りっていいな   グルミン

 日本はすばらしい手仕事の国だ。西洋では機械の働きがあまりにさかんで、手仕事はおとろえてしまっている。しかし、残念なことに日本では、かえってそういう手の技が大切なものだという反省がゆき渡っていない。多くの職人たちはその名をとどめずにこの世を去っていく。かれらは物で残ろうとするから、名で残ろうとするのではない。
 私はこの話を読み、手仕事は大切だと思った。手作りの物の方が、心がこもっている。最近は機械で生産された物の方が多い。機械で生産された物は心がこもっていない。
 私は、私が幼稚園の時に図書かばんとして作ってくれたかばんを、小学生しかも五年生になってからも、よく使う。がらはキティーちゃんだが、使いやすいし丈夫だ。店で売られているのよりも、良い気がする。母はもちろん、作った人すなわち母の名前など絶対に書いていない。当たり前ともいえるが、良い物ができても私のことを考えて作ってくれているからなのではないか。使いやすいのも、手作りの物だからだろう。まるでかばんも年をとったかのように見かけが古くなってしまった。けれど、長く使えてうれしいと思う。これからも使い続けたい。
 他にも、初めて母といっしょにケーキを作った時に、同じような気持ちになった。母と作ったケーキは、機械で作るような店のケーキよりもおいしく感じられた。家族も、
「これ、冴子が作ったの?おいしいね〜。」
と、喜んでくれた。とてもうれしかった。また、いろいろな物を作ってみたい。初めて作ることができたという、達成感もあり、気持ち良かった。
 私は、長文を読んで、手作りをすると、気持ちも良くなるということが分かった。「山高きが故に貴からず」ということわざがあるが、本当に、ブランド品みたいなのだけが尊いのではない。人間が、心をこめて作ってくれた物だって、良い品物だ。一つ一つを一生けん命作っているのだから、大切に使いたい。日本はまだ手仕事も多い方なのだから、これからも、手仕事をがんばっていってほしい。

   講評   hoemi

 グルミンさん、こんにちは♪ 手作りの品には作った人の心がこもっているからこそ、その良さがにじみ出てくるのだろうね。手仕事の良さをしっかりと伝えられたね。
【構成】 大切にすべき手仕事を大切にしていない日本の現状をうまくまとめられたね。
【題材】 お母さんがグルミンさんのために作ってくれたかばんを今でもよく使うというのは、かばんが丈夫なことに加え、何よりもお母さんのグルミンさんへの思いがたっぷり入った、世界に1つだけのかばんだからだよね。手作りケーキにしても然り。どんなに有名なケーキ屋さんの目にも美しいケーキよりも、お母さんといっしょに作ったケーキは一番だよね。手作りのものには、機械で作ったものには遠く及ばない素晴らしさがあるということが実体験を通して分かって良かったね♪
【表現】 何年も前から使い続けているかばん、どうしても見かけは古くなってしまうよね。「まるで年をとったかのよう」と人間のようにたとえるとは面白いね! ことわざの引用もよくできました。
【主題】 高価なブランド品にはない、手作りの品にあるもの、それはその品に心が入っているということだね。グルミンさんが思うように、手仕事を絶やすことなく大切にしていきたいね。しっかりまとめられているよ。


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