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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手仕事の国   ぼんちゃん

 あなたはがたはとくと考えたことがあるだろうか、今も日本がすばらしい手仕事の国であることを。欧米の事情にくらべると、日本ははるかにまだ手仕事に恵まれた国なのに気づく。しかし、残念なことに日本では、かえってそういう手の技が大切なものだという反省ゆき渡っていない。興味深いことには、ほうぼうでめぐり合った手仕事による品物は、それがどんなに美しい場合でも、一つとして作った人の名をしるしたものはない。かれらは品物で勝負しているのだ。物で残ろうとするので、名で残ろうとするのではない。
 私が,特に機械と手仕事の差ができると思うのは革製品などだ。革製品の代表的なものといえば,ベルト・バッグなどだ。機械で作る場合は不ぞろいという事もなく,効率よく作ることができる。しかし,「味」というものがない。人間が一つ一つに手塩にかけて作ったわけではないから,それぞれの職人の思い出などが詰まっているわけではないだろう。逆に職人,つまり人が作ったものはちょっとずつ形が違う。まして,素人が作ったものはへんてこりんな形になってしまうだろう。しかし,人の手によって作られた物には一つ一つに作者の真心がこもっている。
 私は,要約に書いているとおり日本は欧米に比べるとはるかに手仕事で作った物が多い国だと思う。日本のよいところは,昔から手によって形作られた物を今も細々ながら作り続けていることだと思う。機械がほとんどの作業をこなしてくれる21世紀の中でも手仕事がちゃんと続けられているのだ。かなり昔世界各地で使われていたもの,今はほとんど手仕事がされていない国でさえほとんどの物が,手によって生み出されたものだった。その一つ一つのものには,作った人の思いが詰まっている。
 今でも日常的に,一般人が手を使ってする仕事とはなんだろう?子供が特にする作業はのは,おりがみでいろいろなものをおることではないだろうか。私の妹も,最近色々なものを例えば家,カラス,ハトなど折ることに凝っている。しかし,最近では手先が不器用な子も増え,手先が器用な子との手作業の差が歴然としている。中には,低学年の子で蝶結び(またはリボン結び)ができない子までいる。
 私がこの長文を読んで思ったことは,手仕事の技術を残すとともに,私たちの手先を器用にすることが大切だということだ。手仕事をするには,器用な手が必要だ。日本人は元々,器用な人種なのだそうだがローマは一日にして成らず,いくら器用な人種だといえども,毎日こつこつ練習していかなくては丁寧な手仕事はできるようにはなれない。

   講評   kirara

 手作りはいいものだと、みんなわかっているはずなのに、機械に頼ってしまうのは、今の時間の流れが速すぎて、手作りでは間に合わないからなのでしょうね。私達の生活スタイルも、見直す必要があるのかもしれません。
 <<だいざい>>妹のおりがみの話が、いい題材になっています。ここから、「手先の器用さ」について自分の考えをのべているところがすばらしい。リボン結びのできない小学生のことも、客観的な事実として作文に説得力をもたせています。
 <<ひょうげん>>自分の意見に、有名なことわざを合わせることができました。とても上手です。
 <<しゅだい>>上にも書きましたが、ぼんちゃん自身の考えがしっかりでているところがとてもいいですね。長文の内容をさらに発展させていて、なるほどと思わせています。「思ったこと」でなく、「わかったこと」という言葉を入れておきましょう。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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