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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   子どもから大人へ   ジョニー

 不思議な、あるひそかな不安を感じながら、私は少年時代に喜びを味わった、なじみの場所を見まわした。小さな庭や、花で飾られたバルコニーや、湿った、日の当たらない、敷石が苔で緑色になった中庭が私を見つめた。それらは、昔とは違った顔をしていた。花たちさえもつきることのないその魅力をいくぶんか失っていた。汽車が輝く鉄路を走って来て、私のそばを通り過ぎた。それを見送った私は、一瞬非常にはっきりと、ここではもう私の本当の喜びが花咲くことはないと感じた。そしてあの列車に乗って世の中へ出て行きたいと、心の底から思った。

 僕は、人間には無邪気な子供時代が必要だと思う。なぜなら、そこで自然や家族と遊ぶ満足感を味わえるからだ。僕も、小学生の頃はいっぱい遊んだ。僕は、お稽古がない日は、ほとんど、友達とゲームボーイやカードゲームやサッカーをしたりして夕方まで遊んでいた。そして、日曜日は毎週のように、両親に家族で山や川へ連れて行ってもらって、虫取りや釣りをしたりして、とても楽しかった。だから、小学生のときはストレスなんて全然たまらなかった。

 しかし、人間には、親から離れて自立することも大切だと思う。僕は、中学生になってから友達と学校以外で遊ぶことがなくなった。それに、アニメをあまり見なくなりゲームもあまりしなくなった。そして、家族と旅行に行っても、小学6年の3学期くらいから、急にそれまでのように無邪気に心から楽しめることが少なくなった。なんと言って表現したらいいかわからないが、ふっと心の中がざわついて不安な感情が心をよぎるようになったのだ。このような僕にとっては好ましくない感情が、なぜ、心に沸き起こってしまうようになったのか、心配になり、親に話したら、こういう感情は、親も子どもの時、経験していることと、「友達も同じような感覚を持っていると思うよ。」といってもらえて、(自分だけではないんだ。)と安心したことがあった。僕の心は少し大人になったような気もするが、楽しめることが減ったので少し悲しいような気もする。

 確かに、無邪気な子供時代も自立する時代も必要だ。しかし、それよりも自分らしく生きるということが一番大切なのではないかと思う。また、「脱皮できない蛇は滅びる」という名言があるが、ぼくも新しい自分に脱皮していこうと思う。









   講評   inoko

 ジョニーくん、こんにちは。二学期は行事が多いですが、ジョニー君の学校はどうですか?


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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