対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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うちにある古い物 チェリー
古いもの・・・・というのは、昔ある人が使ったり遊んだりしたものである。あるいは、とても素敵な思い出があったりイヤな思い出がつまっている。古いものは、その時の気持ちをよみがえらせる大切なものである。
「レコードがこんなにいっぱい〜!!!」(書き出しの工夫)
私は10ヶ月ほど前にアメリカから日本へ帰国して来た。そして、押入れを姉と母ときれいに片付けをしていた。その時に押入れの大部分を占めているものが出てきた。たくさんレコードだ!!私たちの時代つまり現代では、そんなものはあまり見かけない。レコードは私たちが日常で使っているCDに比べて、大きくて不便である。そのレコードは当時、流行したものや人気の歌手などのものがあった。色が薄くなっているものもあった。しかし、私が驚いたのは古さでなく、その量である。それはまるで、浜辺にある砂のようだった。(たとえ)「塵も積もれば山となる」ということわざのいうとおり、だということを改めて感じた。(ことわざ引用)
私はこの前いとことおばさんと一緒に話しながら、いとこが遊んだおもちゃを片付けていた。すると、急におばさんが私に話しかけてきた。
「チェリー、よく昔これで遊んでいたね〜。」
と。見てみると、おもちゃ箱に入っていた黒いスプーンがあった。私がこれで遊んでいたらしい。それを使って何をしていたかというと、そのスプーンを使って一つの皿にはいっていた物を別のさらに移すことだ。また、私はこれを世界一の宝物と言っていたことも聞いた。小さい頃だったからずーと忘れていたが、何か見覚えがあった。今はもういらないが、ちょっとなつかしかった。(体験実例)
一ヶ月くらい前に、私が台所の片付けをしているとおじいちゃんが昔のアルバムを見せてくれた。昔の写真は白黒で、現代のようにきれいに保存ができない。私が見たアルバムは、セロハンテープでそのままアルバムの紙に貼り付けていた。私は今のアルバムは、とってもキレイに保存できるなぁ〜、と感心した。(前の話聞いた話)
人間にとって古いものはある意味で大切である。それによって、楽しかったことや一生の思い出などを思い出せる。また、歴史や文化を知ることもできる貴重なものだ。私はうちにある古いものを日常の生活に生かそうと思う。そんなことを書きながら、私はどんどん古いものを捨てているのである。(笑)
「これもいらないから捨てちゃえ〜!!」(書き出しの結び)
講評 unagi
<構成>心の声を書き出しの工夫、結びに活かしています。
<題材>おじいちゃんが見せてくれたアルバムの話を「前の話聞いた話」として書くことができました。比べてみると現代はだいぶ様変わりしていることが分かりますね。よい題材です。
<表現>「まるで浜辺・・・。」のたとえと、「塵も積もれば・・・。」のことわざでぼう大な量のレコードを上手く表現しています。
<主題>「人間にとって・・・」で一般化の主題に成功しています。またその根拠をしっかりと述べています。作文の冒頭にも同じ主旨の文章が書かれてあり、印象深いものになっています。
体験談の中の「世界一の宝物と言っていた」というエピソードがとてもいいですよ。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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