対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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アナログ思考 ビーバー
時計を選ぶときにはいろいろな選択肢があるが、文字盤がアナログかデジタルかで選ぶというのもある。アナログ時計は瞬時におおまかな時刻を読み取ることと、残り時間を算出しやすいという点で優れており、デジタル時計は正確な時刻を表示する点で勝っている。時計のエレクトロニクス(電子工業)化がデジタルウオッチを生み、アナログ時計にも便利なものが登場した。人間の脳にも右脳と左脳があるように、時計のデジタルとアナログも共存共栄で発展していくことだろう。(要約)私はアナログ的な人間として、人を引きつけることのできるような魅力的な生き方をして行きたいと思う。
そのための第一の方法は、まず数値とか計算などに細かくこだわらないようにすることである。時々弟がパソコンを使っているのを見て思うのだが(弟はなぜかプログラミングという妙な部門にのめり込んでいる)、数字が多く陳列されていることがあるので見ていて嫌になってくる。算数嫌いであり数学嫌いでもある私からすれば、よくのめり込んでいられるなと思ってしまう。そのようなことをする場合、私は直感で数字を適当に当てはめて思考錯誤をくり返してしまい、最終的にその行為の繰り返しに飽きて放ってしまう。いつも数学のテスト勉強はノート丸暗記、数値にはこだわらず、覚えてしまうほうが多い。ちなみに私はアナログ思考しかできない人間なので、なんでも映像・記憶に頼ってしまい、アナログ時計無しでは生活はめちゃくちゃになってしまう。
第二の方法は、想像力を鍛えることである。想像力が鍛えられているほどイメージがしやすくなり、色々なところ、例えば受験勉強前のリラックスなどで有利になる。色々な昔の作曲家、特に有名なベートーベンの伝記から言うと、彼は作曲家にとっての命である聴力を失ってしまった。そのせいで音が聞けなかったので、恐らく昔に聞いた音を呼び起こしてどのような感じになるかを想像したのだろうと思う。それで数々の名曲を書いてきたというのだから驚きである。私はこの時想像力の大切さが何となく分かり、侮ってはいけないと思った。そして今でも、想像力を鍛えることは大切だと思っている。とりあえず「目を閉じてイメージトレーニング」とかいうものの目を開けたままでも充分にイメージはできるようになっている。
確かに、アナログ的に大雑把な人より、デジタル的に正確な人の方が信頼ができるだろうと思う。しかし、「夢があるから行動するのではなく、行動するから夢が生まれる。」という言葉に表わされるように、あまり正確でなくても行動を始めれば何かが起こるという考え方もできる。出かける時も自分で計画は立てるもののずいぶん大雑把で、だいたい変更は少なからず出る。つまり、行動するから計画が変わってしまう。正確に立てた計画は変更があれば無駄になってしまうのである。手間を省くにも、アナログ思考は便利なのだと自分で思っている。
講評 nane
アナログの生き方で書いたのはビーバー君らしい。
国語の得意な人は、ものごとをイメージ化して理解するので、数学のようにイメージではなく約束事の操作する分野は理解しにくく感じるのかも。分数の割り算なんて、イメージできないものね。(笑)
ベートーベンからイメージトレーニングに結びつけたのは面白い。天才的な画家になると、景色を見て、その景色から不要な電柱などを消した映像を見ることができるらしい。
結びもよくまとまった。詩の引用もがんばってみよう。
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