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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   小さなものの大きな力   まーたん

ミミズは、毎日、土を食べて生きている。土はミミズの口から入って外に出るとまた土になる。しかし、ミミズの口へ入る前の土とミミズが外へ出した土とは、土の性質がまるで違っている。第一に、土と一緒に飲み込まれた新鮮な草の葉や半腐れのワラなどが、ミミズの体内の分泌液によって豊な黒い土になって出てくる。第二に、出てきた土は細かい団粒状であるから、水や空気が通りやすく、ふわふわと柔らかくなる。「土が死んだ」という事は「ミミズが死んだ」ということだ。自然の中でのミミズの役割を科学的に認識することによって、人間としてのつき合い方を選べるものなのだろうと、自分の日常生活を振り返らされるだろう。私達は、自然界にある小さなものの役割を見直す事が大切だと思う。(是非の主題)
 第一の理由に人間がまだその役割を見落としている事があるからだ。例えば、この話にも出てきたように「ミミズ」がそうだ。ミミズが好きなひとは余りいないと思う。どちらかといえば、「細長くて気持ちが悪い。」とか「絶対触りたくない。」などのミミズに悪い印象をもった人が多いだろう。夏、私もミミズが道路の真ん中で丸焦げになって死んでいて
「キャー!!気持ち悪い〜」
と叫んでしまった事がある。今考えると、あの丸焦げになって死んでしまっているミミズは土にとって大切な生き物だったのだ。土を豊にするという大切な役割を果たしていたのだ。そんなミミズが一匹でも死んでしまったという事は、とても残念だったのだ、と思い返された。(複数の理由一)
 第二の理由に人間中心に考えていたせいで地球環境が破壊されているからだ。地球温暖化のデータを調べて見ると、『人間活動の拡大で、二酸化炭素・メタン・亜鉛化窒素などの温室効果ガスの濃度が増加することで、地球の表面温度が上昇することを言います。地球温暖化による被害(問題)は「海面水位が上昇することで、領土がなくなる。水没の危険。」「豪雨・干ばつなどの、異常気象の増加。」「生態系への影響・貴重な遺伝子の減少。」「森林伐採や異常気象による砂漠化の進行。」「水資源などへの影響、水不足の発生。」「熱帯性感染症発生の増加(マラリヤ・コレラなど)」「気温上昇による穀物生産の低下。食糧不足問題。「高温による冷房などの消費エネルギーの増加によるエネルギー不足。」地球の温暖化が進むことは、私たちの生活にも被害が及びます。』ということが分かった。これはとても自然環境でも、私達人間にとっても大変な事だと思う。だからこのデータにあるように地球温暖化問題への対策を私達人間がしっかりしていかなければならないな…と思った。(複数の理由二)(データ実例・長文実例)
 確かに私達は大きな流れとしてとらえることも大切だ。しかしミミズのように小さくても地球の環境のために頑張ってくれている生物もいるのだ。大きい流れとしてなら私達人間は見逃したりはしないと思う。だが小さい事は見逃してしまう可能性が多いのだ。それではせっかく頑張っている小さな生物がかわいそうだ。そう、『雑草はまだその美点を発見されていない植物だ』という名言があるように小さいものの役割もきちんと見つける事(発見すること)が大切ではないだろうか…と私は思った。(反対意見への理解)(名言の引用)(是非の主題)

   講評   kira

 まーたん、こんにちは。小さいものの役割も見のがすことはできませんね。私たち人間は、科学万能で人間中心の仕組みをつくってきた為に、小さいことは切り捨てるような判断を繰り返してきました。そのせいで、いろんなところで自然が悲鳴をあげています。
 たしかに、虫というのは「きゃあ」と叫びたくなるものが多いですね。害虫と名付けられたものさえいますが、それは人間にとって害虫なだけで、他の動物とはなくてはならない関係だったりします。一寸の虫にも五分の魂ということを忘れてはいけませんよね。
 そういった小さな心がけを怠っていると、環境破壊という大きなしっぺがえしがきます。地球温暖化がもたらす深刻な影響について、よく勉強できています。どんな資料が参考になったのかな? 引用元をちょっと明記すれば<長文実例>になりますね。たいへん効果的な手法に成功しました。
 <データ実例>は数字の効果を狙うものなので、調査結果などの数値の引用が求められます。
 地球全体、生き物全体のバランスを大きく考えることが、急務です。どんなものだって、大切な役割を担って、命を輝かせています。自然を大切にするとは、そういったひとつひとつの命を感じることなのでしょうね。

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