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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   はてな   グルミン

 科学的態度とは、日常の生活におけるちょっとした心がけ次第で身につけることができるものである。タイはどんな色をしているかとたずねるとたいていの人は赤いと言うが、実際は紫色に近い。ものをよく見て、「はてな。」と感じられたらそれだけで終わらせずに、それについて考えてみなければならない。科学的態度とは、疑問を実験や調査によって解決しようという態度である。
 私はこの話を読み、私もタイは赤いと思っていたし、この他にも、先入観の似た話がある。それは、植物のことだ。葉の形や脈はほとんど決まっている。形は外側がつるんとしていて円のはじっこの部分を合わせたような広い形で、脈は矢印をつなげたようだ。しかし実際は少し違う。形はつるんとした物もあるが、ぎざぎざの物や、細い物もある。脈は、もっと太いのも細いのも多くある。花でも同じことがある。花の絵をかいてもらうと、花びらは五枚で円に近い形をしていて、真ん中は黄色くて大きい。実際の花は花びらの先が切れているのが多く、真ん中の色は花によって違う。それに、あんなに大きくない。このように、先入観で決めてしまうことがたくさんある。まるで絵と現実とが同じとでもいうようだ。実際に観察してみると、違うことだって分かる。
 私は小学校三年生の時に、理科で、虫眼鏡で日光を集め、紙をこがす実験をした。それがなんとなく楽しくて、家でも実験してみた。学校で先生に、危ないからやらないように言われたが、大丈夫だろうと、やってみた。それに、石の所だったから、燃えないだろうと考えた。そして、葉をこがして顔をかいたりして遊んだ。その時は何も起こらずに、ただ楽しく遊んだ。しかしよく日になり、また理科の授業をしている時に先生が、
「みんな本当に虫眼鏡の実験は一人でやらないように。特にしばふではね。」
と言って、私達と同じ年くらいの子が私と同じことをしていて、家が家事になってしまったということを聞いた。そしてもちろん私はすごくおどろいた。こわくもなった。私が実験したことは先生に言わなかったけれど、家事にならなくてよかったとホッとした。いい体験にもなったと思う。
 私は科学態度というものはどんなもので、自分で「はてな。」と思い、「どうしてだろう。」と考え、調べるのは良いことだと分かった。実験も、「百聞は一見にしかず」で、自分で確かめてみた方が良いと思った。もちろん危険なことはしてはいけない。大変な事件になってしまう可能性だってある。しかし、自分が「これはどうしてだろう。」と考えた時、それを調べて納得するのはなんだか気持ちが良い。やっぱり疑問は解決するのが一番だろう。

   講評   hoemi

 グルミンさん、こんにちは。日常生活の中で「はてな? 」と思う場面は、よく考えてみるとたくさんあるね。それを見過ごすか、見過ごさないかで大きく変わってくる、ということだね。探求心旺盛なグルミンさんの一面がよく表れた内容になっていて良かったよ。
【構成】 長文の内容をしっかり把握できているね。長文が何を言わんとしているかをしっかりおさえてまとめられているよ。
【題材】 わたし達はとかく先入観で物事をとらえがちだけど、実際にくわしく観察したり、調べたりすると違っていたということはよくある話だね。「○○は××なものだ」と決めつける前に、「なぜ? 」「どうして? 」という疑問を持つことが大切なんだね。植物の話にしても然り、虫眼鏡の実験にしても然り。実際に自分で見て触れて調べることによって得られたという体験は、科学的態度がいかに重要かが分かるよいきっかけとなったのだね。
【表現】 たとえもことわざの引用もたいへんよくできました。とくに「百聞は一見にしかず」ということわざは、今回の内容に最適なものだね。
【主題】 科学的態度の重要性を身を以て感じることができたグルミンさん、これからも日常のちょっとしたことにでも敏感に反応できるといいね。そして、そこから生まれる新しい考え方、価値観も大切にできるといいね。うまくまとめられました!



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