対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   昔を知り今を知る   PINPA

現代には何のかかわりもなさそうな昔話、しかし今を生きる我々にも重いがけぬ示唆を与えてくれるといってもそれは偽りではない。昔話と私たちの生き方は直接的にもつながっているのだ。
 「What is Kabuki?」新聞でもテレビでも雑誌でも本にもよく外国へ行くと、必ずといって良い程この質問をされる人が多い。(特に帰国後の留学生のコメントとして)私の先生の娘さんもニューヨークに留学中、このことを尋ねられインターネットで必死に調べ説明したというが、それでも自分であまり理解できていないためにうまくは説明できなかったという。いくら新しい外国文化が国内で流通していたとしても、やはり昔から和の文化こそが今の21世紀の日本の文化であることに間違いはない。私は和の日本古来のものだけではなく、昔ながらのものを大切にする人になりたい。
 そのための第一の方法として、昔のものからメッセージを受け取ることだ。特に書物などには必ず意見、趣旨がある。だから、その文の中から隠されたキーワード・教訓を探し抜き受け取り自分の物にすることだ。
 例えば私が最近読んだ『宇治拾遺物語』。これは現代で言う星新一のショートショートのような短編集なのだが、ほとんど全てと言っても過言ではないほど話の最後に「このように○○をしていると○○になってしまうのです。」のようにおばあちゃんの豆知識というようなおまけというような人生の教訓が書かれているのだ。
 『バカの壁』、『行き方上手』のような最近のベストセラーに人生の教訓が書かれているのと同じように、遠い過去に書かれたが今なお読み続けられている古文などにもメッセージが埋まっているのだ。古文こそが何百年も読み続けられているベストセラーなのではないだろうか。
 第二の方法としては昔話やおとぎ話を忘れず信じるという夢のある心を持ち続けることだ。桃太郎、シンデレラ、一寸法師。どれも今現実に起きれば科学界もビックリ!アンビリーバボーな話ばかりである。が頭からそれは間違っていると否定してしまうのは人生としてはつまらなく寂しいのではないかと思う。信じるものは救われるとも言うし(笑)実際では作り話と分かっていても、やはりおとぎ話や昔話は私たちの興味をひき、笑いを引き出しているだろう。
 では皆さんは映画『ピーターパン2』は知っているだろうか?これは『ピーターパン』では皆のお姉さんだったウェンディーが2児の母になった時の戦争中の話である。ウェンディーは暗い恐ろしい戦争の中でも子供たちにネバーランドの話を聞かせ、夢や希望を忘れてはいけないと考えていた。
 私はこのように暗い戦争下の中でも昔からあるおとぎ話を大切に信じることによって気持ちを明るくすることが出来るのではないかと思う。楽しいことやうれしいこと、おいしいもの遊べるものが何も無くても想像力があれば、人はいつでも楽しいとき・場所に行くことが出来るのだ。
 ただ確かに古い慣習ばかりを抱え込むのも賛成は出来ない。しかし生物が呼吸などの形で体の中をに酸素を取り込み、体内を浄化させることによって神秘的な生態のまま維持出来ているように、新しいものをしっかり取り込むことが大切なのではないか。
 「悪書を読まないことは、良書を読むための最初の条件である」という名言があるように現代の訳の分からない本ばかりを読んでいるのならば、昔からあり今の世まで語り継がれている名文を読むほうが良いに決まっている。
 「What is Kabuki?」と聞かれても「It’s・・・・」と答えれるような古き良きものを大切にしながら生きたいものである。

   講評   hota

 総合評価が80点、いい点数が出ましたね。要約を削ったあとの方が点数が上がっているというのも、作文の部分の書き方がよいということですね。
 細かいところを直して、いくらか書き足したところもありましたね。よくなっていました。最後の「答えれる」だけが「ら抜き」のままでしたが。書き言葉では、できるだけ「答えられる」の方で。それと、前回私も見落としましたが、最初の要約の中に、「重いがけぬ示唆」というのがありましたね。指摘できなくてごめんなさい!

★次回は、進級テストです!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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