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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私たちは「手を上げよう」と(感)・・・・・・   天才剣士

私たちが「手を上げよう」と考えれば手が上がる。これはなぜかと言うと、手を上げる動作のために必要な一連の筋肉の収縮を「手を上げる」事として脳が記憶しているからだ。つまり「手を上げる」という意思と脳の中の経験が結びついたときに手が上がるのだ。このような運動を「随意運動」という。失敗や成功も随意運動のようなもので、成功した経験がないとなかなか成功できない。その逆に失敗した経験が無ければ失敗をすることも少ない。「失敗する」と思っていては失敗してしまう。しかしもちろん「こんどは成功する」と思っていても「もしかしたら失敗するかもしれない」と思ってしまう心に負けてしまい失敗するということもある。
行動する上で言葉は大切である。人間が随意運動の上で簡単にやっている事は実は意外と難しい。たとえば歩くということに関して簡単に説明するのであれば、「足を何度も前の方に出しながら前に進む。」だけでもいい。しかし、ロボットのASIMOなどは歩く事などができるが、その動作をさせるのは非常に大変だ。随意運動なしで人間が歩こうとすればASIMOを動かすこと並みの努力が必要であろう。また、成功と失敗という点でもことばは大切だ。たとえば、僕は剣道をやっているが大会などがあると緊張して、「失敗したらどうしよう」などという考え方に陥りがちだが、そんなときに周りから「大丈夫だよ」とか「できるよ」と言われると緊張や不安も無くなり安心して試合に打ち込める。
しかし、言葉だけでは行動できないこともある。スポーツなどではコツとして随意運動を言葉で示すことがあるが少しも経験が無くてはそれはほとんどわからない。また、どんなに周りから「成功する」と言われたり自分でそう思っていてもやはり失敗してしまうこともある。たとえば昔話の『花さか爺さん』では、おじいさんが自分の飼っていた犬の骨を燃やした灰を枯れ木に撒くと花が咲いた。それを見た隣の欲張りな爺さんが自分もできると思い、殿様の行列が通っているときに枯れ木に灰を撒いた。しかし花は咲かず、殿様に灰がかかり、欲張りな爺さんは罰せられた
確かに言葉には成功・失敗に関する大きな力がある。しかし、他の人から「君は成功する」と言われれば成功するが、「君は失敗する」と言われて失敗していたのでは自分の意志で成功したことにならない。名言に、「短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所を伸ばすことである。」とあるように、言葉のプラスな面だけをうまく使っていくことが大切だ。


   講評   siro

 天才剣士くん、こんにちは。進級試験、がんばりましたね。項目、字数共にクリアできました。進級試験は合格ですよ。一月からは次の級に進みます。この調子でがんばりましょうね。
 言葉と行動の関係を上手く「意見」として書くことができました。具体例もよかったですよ。第二段落の剣道の例はまさに、言葉のもつプラスの面になりますね。周りからの励ましは、自分の力を最大限に発揮させるエネルギーになります。一方、花坂爺さんに出てくる欲張り爺さんの例は、言葉のもつマイナスの面ですね。「口先だけ」の人はだんだんみんなに信用されなくなりますね。このような言葉のプラスとマイナスの面を考えた上で、最終段落をまとめることが出来ました。よくできていますよ。

 第二段落ですが、「行動する上で言葉は大切である。」に続けて、剣道の例を入れましょう。「人間が随意運動の上で〜ASIMOを動かすこと並みに努力が必要であろう。」の部分は、要約の次の段落に。一段落分増えますが構いません。詳しくは電話でお話しますね。


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