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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   行列とは・・・   光龍

 今日の都市生活に欠かせない行列という社会現象がある。今日の大都会がそうであるように、一般にモノやサービスの需要—供給関係に一定程度以上の不均衡があるところではどこでも行列が出来る可能性がある。しかし、需要—供給に顕著な不均衡があっても、身分や地位にかかわらず先着優先の原則がなければ、だれも列をつくって順番を待とうとは、しないだろう。行列が頻繁に見られる現代の公共場面では、年齢や社会的地位や性差や人種差などは体格的に無視されるが、そうした先着優先の平等主義がないところでは行列は生まれない。僕は、行列に賛成だ。
 その理由は、ルールを守る事によって物事がスムーズに進むからだ。例えば車は、どの車も信号無視という、ルール違反を起こしたらどうだろう。安全な道なんてなくなってしまうに違いない。しかし、救急車は別だ。救急車は、人間の命を賭けているので、特別にルールを破る事が許されるのだ。この前テレビでやっていたが、クリスマスに先駆けて、三つのゲーム機が発売された。「X-BOX360」、「PS3」、「Will」だ。とくに、「Will」の時は、発売日の一昨日から、かなりの人が並んでいたらしい。このとき、行列を守らない人がでたらどうだろう。かなりの数の人が、怒るに違いない。しかし、ちゃんと並んでいると、いざ買うとなるとかなりスムーズに物事が進むに違いない。
 もう一つの理由は、ルールを守らないと混乱が起こるからだ。さっきも書いたが、かなりの数の人の中で、一人の人がルールを守らないと混乱が起こるだろう。海外旅行者数(PHP 1998年)日本の年間海外旅行者数は1500万人を突破したらしい。もしこれらの人達が、空港で列を守らなかったらどうなるだろう。みんな大混乱してしまうだろう。一人でも、ルールを守らないと、他の大多数の人々に影響が出てしまうのだ。
 確かに、一人一人の事情を考慮しないことには問題があるが、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言があるように、行列本来の良さ、便利さを認識すべきだ。

   講評   tama

 行列に並ぶという行為自体に抵抗がある人もいますが、目的を達するためには「行列」がもっとも混乱が少なく、確実で平等な手段であるのです。行列のよさを考え、実例にもとづいた意見をしっかりと書くことができました。

【複数の理由一・二、実例】 行列というルールがあることによって、みんなが納得し、安心して待つことができるのですね。新作のゲームなど、入手困難なものに行列がなかったら、と考えるだけで恐ろしくなります(笑)。車が安全に走行することができるのも、ルールを守っているからだと言えますね。一人がルールを守らなければ、我も我も、と同じように先を争う人が後を絶たず、収拾がつかなくなってしまいます。ここに海外旅行者数のデータもうまく使うことができました。

【反対意見、名言の引用、是非の主題】 個々の事情に配慮がないという問題点にも目を向けた上で、行列本来のよさを再認識することができました。名言の使い方もいいですよ。


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