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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   愛のコトバ   PINPA

日本の書き言葉には漢字とカタカナがある。主に漢字を使う日本でも、カタカナが代弁者の地位に立つ場合もある。しかしその場合というのは元々漢字でないものをカタカナにする場合であって、元々漢字であるものを、カタカナで写すと音のオリジナル性が無努力、横着のオリジナル性となってしまうのだ。それぞれのことばには必然的な愛があるのだ。
 こんにちは!ハロー!ニーハオ!ボンジュール!ジャンボ!オラ!などのように同じ一言の挨拶にもそれぞれの言語によって色々あり、言語はその風土や地形によって異なって出来ていった。だからこそ私は言語を話せるといったことに誇りを持ち、言葉を大切にしたい。(生き方)
 そのための第一の方法として様々な言い回しをすることだ。自分の目の前に今大きなイチゴののった一切れのショートケーキがある。その表現として、もっと一般的なのが「おいしそうなショートケーキ」。しかし、もっと言葉をうまく使えられれば「真っ赤な宝石ののったケーキ」とするとショートケーキと書かなくても、まさか本物の宝石がのっているわけがないのだから(笑)、だいだいイチゴと、ショートケーキだと想像がつくだろう。このように同じショートケーキからもあらゆる表現方法が見つかる。百人いれば百通りのショートケーキがあるのだ。
 私はよく最近「きもい」「うざい」「やばい」という言葉をよく聞く。私も「きもい」「うざい」は使わないが、「やばい」はどんな場面でも使えるので手軽にすぐ使ってしまう。しかし夜景を見ても写真を見ても富士山を見ても、はたまたテレビを見ても雑誌を見ても、とにかく何を見ても「ヤバイ!」ではどういう風に感じたのか全く分からない。それを見てよいと思ったのか悪いと思ったのかさえ分からないのである。
 だから私はもっと数限りなくある日本語を巧みに使いこなし、作文にしても様々な言い回しをすることは言葉を大切にするには第一歩だと考える。
 第二の方法として自国だけではなく異国の文化、言葉もを尊重することだ。かの有名な伊藤博文は韓国併合の際に同化政策をとり、無理やり一切の朝鮮語を禁じ日本語だけの使用を決めた。そして今現在21世紀に突入したいまでさえ、東南アジアの国々からは日本は朗らかな優しい目では見られていない。(伝記)
 このように異国の文化・言葉を尊重せずに言葉を大切にするというのは無理な話。だからこそ伊藤博文はご存知のように反感を買い暗殺されてしまったのだ。言葉を操るには自国だけの尊重ではなく、同じ地球で使われている様々な言葉を尊重することなのである。
 「おはよう!」「うん・・」会話終了よりは絶対に「おはよう!」「おはよう!」と例えこれだけで会話が終了したとしても気持ちが良いのは後の会話であろう。挨拶をされていやな気持ちになる人はいないだろう。
 「家とは外から見るためのものではなく、中に住むためのものである」という名言があるように言葉には表面的な意味だけではなく、一つ一つに内面的に密接につながっているのだ。人と人とのつながりは偶然の連続だ。その一つ一つの出会いの中に愛のある美しい言葉を花開かせたい。
 どの国の言葉もそれぞれに素晴らしい、そして美しいそれぞれの愛を抱いているのだ。こんにちはとハローとニーハオと・・・・。皆違って皆良い。

   講評   hota

 まず、満点で、進級テスト合格です。おめでとう。いつも通りで充分合格の力を持っているPINPAさんですが、今回も頑張って書きましたね。「言葉にこめる愛」について、よく考えてあったと思います。

 「やばい」についての「体験実例」もいいね。若者言葉が流行るのは、それが的確に若者の気分を言い当てているからなんですが、それにしてもPINPAさんが言うとおり、「きれい」も「すごい」も「危ない」も「困った」も……全部「やばい」ですませていたら、自分の中の語彙が少なくなって、表現というものができなくなってしまうでしょう。

 伊藤博文の「伝記実例」も、うまく入れましたね。「名言の引用」を使ったまとめの段落も、すっきりと力強くまとまっていました。

 「反対意見への理解」の部分だけは、この内容なら、「確かに、記号的な言葉で確実に内容を伝えなければならない事態もあるだろう。」くらいかな。あとはOKです!!
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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