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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人生の勉強という試練   アトム

この文章には、日本での「勉強」の意味と、中国での意味とを比べ、はたして少年時代の勉強とは何なのかを述べている。
日本語で、「勉強」とは、無理やり学問を学ばせるという悪いイメージが備わっている。しかし、中国では、僕らがやっている勉強の代わりに、「学習」という言葉を使います。しかも、中国語で言う勉強は、学問にはげむという意味だけでは用いない。
島国の日本は歴史的に見て、常に新しい外来の文化を取り入れなければならなかった。最初は中国から、明治時代からはヨーロッパから、多くの知識を夢中になって取り入れていた。その結果、日本人は外来文化の表面的な部分だけ身につけ、内面的な部分についてなおざりにしてきてしまったきらいがある。何ために「勉強」をするのかという目的を問う前に、がむしゃらに「つとめ、しいる」くせがついてしまった。しかし、「勉強」というのは、目的も人によって様々だし、人に強制されるものでもない。
「勉強」とは、それ自体が目的ではなく、あくまでそこへ行き着くための手段にすぎない。一番大切なのは、何のために学ぶかだ。少年時代はこの課題を「勉強」を通じて考えていく、いわば自分探しの旅の始まりにたとえられる。(要約)
 僕にも似た話がある。僕は、考えて解く文章題や、算数は、あまり好きではないのだが、暗記物の漢字や、社会、理科は、とてもテストの点が良い。自分の得意なことは、どんどん伸びていくのだが、苦手な考える頭は、思うとおり回らない。勉強は、自分の得意なところをぐいっと伸ばすのではなく、やらなくても出来るところよりも、やらないと出来ない苦手なポイントをしっかり頭にいれて、していくものだ。(似た話)
 僕の母は、名のある学校を卒業していない。母に聞いてみると、
「私のお母さんが、勉強を見てくれなかったからよ!」
といつも言っている。しかし一方で、
「でも学校では、勉強をしなくても点数が取れたのよ!」
と言い張っている。だが、僕はちがうと思う。絶対うそだ。勉強しなくても点数が取れるなんて、天才だろうと思う。勉強をしなくても点数が取れるほどの頭があるのなら、その特徴を生かして、より頭を良くしていけばいいものを、勉強をサボるなんてもったいない。今はもうボケが始まっているが、まだ天才の脳は生きているのか!(聞いた話)
 人間にとって勉強とは人生の目標に向かう手段でもあるが、自分の力を最大限に引き伸ばし、人に自慢できる学問を、一つでも多く作ることでもあると思う。大学になると、医学部、農学部と、自分の得意とする科目に入る。そういうときに備えて今、がんばっていかなければならないのだろうと、僕は思った。(一般化の主題)
 まだまだ遠い先の事と思われていた高校受験も、もう目に見えるあたりまで来ていたことを、ふと考えた。(書き出しの結び)

   講評   sarada

【似た話】はもう少し内容濃く書いていきましょう。強い暗記力をどうやって自分の生活や勉強に活かしているか。また、苦手な考える力をどう克服しているか、など自分の体験の中から懸命にやっていることを具体的に書いていきましょう。人間はだれでも、どちらの面をも持っているよね。自分のよさを理解しながら、苦手な分野にも挑戦していく。これが自分探しなのかもね?! 
アトム君が【一般化の主題】に書いているように、自分がしていきたいと思う勉強を見つけたいね。そして、その勉強が生きていくことにつながれば、これ以上幸せなことはないと先生は思います。「ローマは一日にしてならず」 のことわざを使いながら自分の意見をまとめてもいいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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