対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2126 今日343 合計7341
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   数年前のことに   子ヤギ

 食事というものは、いろいろな条件に制約された文化という構造体の重要な部分である。なので、何をいつ食べるか、食べてはいけないものは何か、といったことに関して、どの国の食事にも、さまざまな制限や規則が習慣として存在する。また、私たちが、外国語を学習する際にも、自国語の構造を自分では気付かずに、まず対象に理解するという方法をとりやすい。従っていろいろと食い違いが生じてくるのも当然である。
 私は、去年ホテルでスペイン料理を食べたことがある。日本料理だとテーブルに料理をずらりと並べ米の飯と他の食物とを同時的に食べる。しかしヨーロッパは違う。一つ一つ出てきた食べ物を集中的に食べて、出てきた順番にお皿を片付けていく。私が食べた時は、最初にスープ、次にピラフ、その次にスペイン風の肉料理、最後にデザートを食べた。国によって同じ食べ物でも食べ方や食べる順番が違うんだな、と思った。
 中国の北部の人は、日本人と違う習慣がある。それは、米ではなく、小麦を主食とするので、主食である小麦と米を一緒に食べないことだ。日本人は、よく餃子とご飯を一緒に食べる。しかし、このことは中国北部の人から見ると変に映る。なぜならば、餃子や麺類や饅頭は小麦からできている主食なので、米と一緒に食べないからだ。だから、日本に来た中国人は、日本人が餃子定食などを食べているのを見ると、とてもびっくりするらしい、と、母は話していた。
 「所変われば、品変わる」
このことわざのように、土地が違えば、それに従って風俗・習慣・言語などが違うものであることが分かった。中国は日本からとても近い国なのに、小麦類と米類を一緒に食べないという日本と違った習慣があるし、遠く離れたスペインでも、お皿を一つ一つ片付けていくという独特の習慣がある。だから、これからは、このことを頭に置いておきたい。そうすることで、いつか外国人と接する時は、相手の文化や習慣のことを考え、お互いに理解し合うことができるようになるはずだ。

   講評   yuta

◆要約は工夫してうまくまとめましたね。
◆スペイン料理は一皿ずつ出てきた料理を食べていくのですね。最初はスープ、次にピラフ、その次に肉料理、最後にデザート。ごはん・汁物・おかず、漬物のような小鉢にいたるまで最初に全部並べる日本食とはずいぶん違いますね。ヨーロッパは一皿ずつ味が完結しているといえそうです。日本食は、汁もおかずもごはんに合うように味付けされていますね。
◆中国の北部では小麦を主食としているために、小麦と米を一緒に食べないのですね。日本人が餃子定食を食べているとびっくりするというのは、とてもおもしろい話です。焼き餃子にたれをつけてご飯の上でチョンチョンとして食べるの、先生は大好きなんですけれど(^^;)。これはごはん中心の日本文化が生み出した食べ方だったのですね。
◆『所変われば品変わる』ということわざはピッタリですね。『土地が違えば、それに従って風俗・習慣・言語などが違うものであることが分かった』。そのことを頭に入れておくと、外国文化をより理解しやすくなりそうですね。
       

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)