対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   マズイ物はキライな物?   ブラックバス

「トントントン」
家庭科教室から野菜を切る音が聞こえてくる。今日は、家庭科の調理実習の日だ。僕も慣れない手つきで、包丁を操っている。
「先生、野菜を切ったけど次どうするんですか。」
とか
「うわ、コショウ入れすぎたー」
などという声があちこちから聞こえてくる。だが、僕は調理実習が苦手だ。なぜかと言うと、僕の班は、女子がいなくて全員男子。それも班の人数は三人。僕はもちろん料理はできない。残る二人も全くできないのだ。
「皆さん。来週の家庭科の授業は、調理実習をします。」
僕たちの班以外から歓声が上がった。逆に僕たちは、小さなため息をついた。
「作るものは大根餅です。」
それを聞いて、みんな一気にテンションが下がった。僕たちは、深いため息をついた。なぜかというとたいした理由は、無い。ただ、名前からしていかにもまずそうだからだ。ついに大根餅の日が来た。みんなエプロンを持ってゾロゾロ家庭科室に入っていく。僕は、まるで波田陽区みたいな細い目で家庭科室に入っていった(笑)。実習が始まった。さえない顔で野菜を洗っている班があった。僕の班だ。野菜を洗い終えたら次は野菜を切る。
トントン・・・・・・トントントン
とリズム感の無い包丁の音が聞こえる
ジュージュー
「うわっ。こげるてるで。」
野菜をいためるだけでよかったのに焼いてしまってあちこちチョット焦げていた。あとは白玉粉を溶かしたものに炒めた野菜を入れホットプレートで焼くだけだ。これまた丸く焼くのが難しく「悪戦苦闘」した結果、先生にやってもらうことになった。肝心の味は思ったとおりまずかった超まずかった。でも一応作れたから良かった。
僕には、昔にもっとまずかった出来事がある。それは、まだ弟が生まれていない頃のことだ。母のお腹に弟ができたので母は病院に入院していた。そして夕飯は父が作った。その日の夕飯は焼きうどんだった。見た目はおいしそうだったか忘れたけど味も、ハッキリとは、覚えてはいないがまずかった、ただそれだけだ。
人間にとってマズイと言う物は、ただの個人の好き嫌いだと僕は思う。さっきの焼きうどんも僕がまずく感じただけで父はちゃんと食べていた。だから人によってまずいと感じるのは違うと言うことが分かった。三つ子の魂百まで僕のまずいと思ったものは一生まずいままなのかなと思った。
「トントン」
次の調理実習はいつだろう。

   講評   kiri



 こんにちは。今年一年がんばったね。
 最後の清書もりっぱにしあがりました。
 2007年も、いい作文を楽しみにしているよ。                    
 
                   

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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