対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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マッツーとぼく ミスターカービィ
ズッダーン。
担任の○○○○先生が黒板に向かって、チョークをダーツのように投げました。運命の瞬間です。きょうの席替えは、いつものくじ引きとは違い、スリル満点です。ところが、ぼくの隣の席は、女の子に決まってしまったのです。ガーン、女の子が隣なんて、最悪だな、と肩を落としていたときです。先生がぼく達に、
「みんな、前の方の席と代わって欲しい人、その人達と代わってあげる人。」と、おっしゃいました。そのとき、ぼくは、パッと手を挙げ、席を代わったとき、斜め後ろだったのがマッツーです。そして、ぼく達二人は、友達になったのです。
その友人の名前は、○○○○君。ぼくは、○○君のことを「マッツー」と呼んでいます。そして、マッツーは、ぼくのことを「カワケン」と呼びます。マッツーは、ぼくが遊んでいたカードゲームに夢中になっていました。お互いの共通の趣味で、ぼく達は、友達になったのです。
12月15日の朝、登校すると、マッツーが真っ先に、
「どうしたん、カワケン。元気ないやん。」
と、声を掛けてくれました。ぼくは、しょぼんとした顔で、
「実は、お母さんが朝早く、入院したんよ。」
と、応えると、
「ぼくのお母さんも入院したし、心配せんでいいよ。」
と、元気づけてくれたのです。ぼくの暗い表情を察知し、優しくしてくれたことに、ぼくは、勇気づけられた気がしました。それから、十日程経ったある日、
「きょう、お母さん、退院するかも知れへん。」
と、ぼくがマッツーに何気なく話し掛けると、
「きょう、帰って来てたらいいな、カワケン。」
マッツーは、母の体が良くなったことを自分のことのように喜んでくれたのです。マッツーって、本当に優しい子やな、これが親友なんやな、とぼくは、確信しました。ぼくも、マッツーが悲しんでいるとき、励まして、マッツーが喜んでいるときには、一緒に喜んであげよう、と思います。マッツーを一生の友達として、大切にしよう、と心に誓いました。
四年生になり、初めてのマッツーと同じクラスになったとき、ぼくには、知っている友人が三人しかいませんでした。だから、マッツーを見たとき、「この子、初めて同じクラスになったな。うまく友達になって一年も経たない家に、お互いの心を読み取れる関係になったのです。
友達は、かけがえの無い財産です。マッツーとの仲を深めよう、と胸に刻みました。
ズッダーン。
ぼくには、まだ、あのときのチョークの音が残っています。
講評 ita
こんにちは、カービィー君。清書が年内に届きました。安心してね。来学期もさらにパワーアップした内容を期待しています。よいお年をお迎えくださいね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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