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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   最近わが国では、あらゆる所で(清書)   セコイア

 最近わが国では、あらゆる所で「国際化」の必要が唱えられているが、「国際化」とは一体何だろうか。欧米で通用してきた尺度は、そのまま世界に通用する尺度だ。日本は欧米の論理に自分をある程度合わせない限り、国としての生存を維持できないからにほかなるまい。つまり「国際化」は必要からやむを得ず強いられていることであって、決して美しい正義のお旗なのではない。他人の基準にいつも合わせる必要はない。だから私は自分らしく、人と比べないで生きていきたい。
 その方法としては第一に、人の目を気にしないことである。自分がこのような行動をしたら、Aさんは「どう思うだろう?」「自分勝手だと思われるかな?」などと感じることもあるだろう。だが、自分の人生は他人のものではなく、自分自身のものである。ある程度は自分がしたい事や思う通りに物事を決めることも大切だと思う。例えば、皆が一緒に集まった時に、誰々さんが最初に○○を食べたりすると、よく皆「私も」と声を合わせて同じものを食べようとする。それは同じものを食べた方が、仲間はずれにされないし、他人にどう思われるか気にしなくても済むからである。しかし、他人が食べたいものと自分が食べたいものがいつも同じだとは限らないのだから、自分は自分で他人のことをそんなに気にしなくてもいいと思う。それに、他人のことを気にしないで暮らすほうが楽だ。あの有名な日本の童話「つるの恩返し」では、ある若者は、罠にかかった鶴を助けてあげるお話だ。その晩、若者の家に美しい一人の女性が訪ねてきて、高く売れる布を織ってくれた。しかし女の人は、自分が布を織っているところは絶対に見てはいけないと言った。しかしその若者は、女の人が機を織っている所をのぞき、鶴が自分の羽根を抜いて機を織っているのを見てしまったのだ。若者が助けてあげた鶴は、悲しそうに森へと飛んでいってしまった。このお話でも、若者が他人のことを気にしなければ、女の人と幸せに暮らせただろう。
 また第二の方法としては、世界の文化・宗教・考え方・生き方などについて知ることだ。海外に一回でも行ったことがあると、自分の国と違う風景や文化に気が付かされる。ヨーロッパには、古代のお城や建物が残っていたり、日本ではない絵や彫刻もたくさん見たりすることが出来る。中国と日本は近いところに位置しているが、中国と日本は違う。海外に行って分かることは、日本にはいない人や見ることの出来ない文化や人々の生き方を見ることが出来るということだ。すると、自分も人と同じではつまらないと思うはずだ。自分は自分らしく、人と違う生き方をしたい、と思うかもしれない。このような詩がある。「茶の花に 隠れんぼする 雀かな」これを書いたのは、小林一茶だ。彼は小さな動物についての詩(俳句)をたくさん書いている。これも、一茶らしい詩だと思う。一茶の雀に対する優しい気持ちが感じられる。
 確かに、他人と共に行動したり、何かをしたりすることは大切だ。なぜなら、他人とのコミュニケーションうまくを取れなくなってしまうからだ。人生、人から学ぶことも多い。しかし「自分が考えるとおりに生きなくてはならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言もある。やはり、個性も大切だ。いつも人と調子を合わせて、最後死ぬ間際に後悔などしたくはない。だから、大切なのは自分らしく生きることだ。

   講評   unagi


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