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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「経験」と「結果」 (清書)   えうや

私たちが何かをしようとするには、実際にその行動を経験したことがなければいけない。成功した経験がないと、脳は「成功」へ向かっていかない。以前の成功の経験があれば、脳がひとりでに進行し、成功を重ねていけるのだ。
確かに、言葉が行動によい影響を与えることもある。僕はサッカーを始めてからもう何年もたっていて、やっとサッカーのいろいろな言葉が分かってきた。僕の体験では、「マノン」というサッカー用語がわからなかったときがある。これは、「敵が後ろから来ているよ」という意味だ。初めて聞いたのは六年生の夏ごろだったと思うが、練習試合の途中で、監督が突然「マノン!!マノンだ!!」と叫んだ。僕は全く意味がわからず、後ろから来た敵にボールを取られてしまった。とても悔しくて、前の練習でこの言葉を覚えておけば慣れていたはずだし、ボールも取られなかっただろう、と思った。練習で「経験」して、試合でその成果が発揮され、「成功」することができたはずだ。この試合のあとに監督はみんなの前でこの言葉を説明したが、次の日にはみんな忘れてしまっていた(笑)。
しかし、言葉が行動にブレーキをかけてしまうときもある。昔話の、『浦島太郎』では、浦島太郎は乙姫様に玉手箱をもらい、「あけてはいけない」といわれた。浦島太郎は陸に上がって、周りを見たら景色が全く変わっていた。僕だったらこの時点であせってしまい、玉手箱など存在自体を忘れてしまうだろう。玉手箱をもらうときに乙姫様が「この箱を開けると、今までの時間が全て戻ってきてしまい、めちゃくちゃシワが増えるわよ・・・。」と言ってくれていれば、若さを保ちたい浦島太郎は開けなかっただろうと予想できる(笑)。何か行動を起こす前に、悪い結果を知ってしまったり予想してしまったりしたら、慎重になり、またはすること自体をやめてしまうこともあるだろう。
確かに言葉には、自分の行動に大きな影響を与える力がある。しかし一番大事なことは、その言葉を実感できるような体験を積んでいくことではないかと思う。結局は「言葉を使う」ためにも、言葉を使った経験がなくてはいけないのだ。言葉を使う経験をすればするほど、その力を使いこなせるようになるのだと思う。「短所をなくす一番よい方法は、今ある長所を伸ばすことである」という言葉がある。言葉の力の、よい面を活用していけば、自然によくない面が消滅していくのだと思う。

   講評   tama

 要約を短くした分、すっきりとした印象になりました。意見に対する実例が非常にいいと思います。
 読書や会話からたくさんの言葉を得て、さらに多くの経験を重ねることにより、実感できる言葉を増やしていきましょう。




 かなり忙しい1年だったと思いますが、本当によくがんばりました。来年もどうぞよろしく。

※ 1月8日(1.1週)は休み宿題です。


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