対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一億二千七百万種類の発想    ミニまろ

『最近わが国では、あらゆる所で「国際化」の必要が唱えられている』。すなわち、今の日本は欧米が現在行っているようなこと全てを、自分の国にも取り入れようとしているのだ。貿易、軍事、文化交流、等において世界を支配しているのは欧米であるということで、日本は欧米の行いを真似て従っていけば、自分の国も繁栄できるはずだと考えているのだ。しかし、必ずしもそのとおりだとは限らない。欧米人と日本人ではやはり発想や思想が異なるだろうし、欧米のやり方が必ずしも正しいとは言えない。やはり日本は日本のやり方、自分たちが基点となって発想することが大切である。
 第一の方法としては他人の意見ばかりに囚われず、自分の意見をしっかり持ち、表明することである。例えば多数決を採るときによくあるパターンだ。確かな自分の選択肢があるのに、周囲に同意見の人が現れないとすぐその選択を引っ込めてしまい、逆に不本意な方に多数の賛成が集まってしまうと、つい自分も言い負かされ、賛成してしまう、というパターンだ。私自身にはこういう経験はあまりなく、案外少数意見でも積極的に手を挙げるタイプだ。単なる目立ちたがりだろうか? いや、私は可能性にかけているのである。また、自分の意見を貫き通す事で、たとえその努力が報いられなくとも、自分自身晴れやかな気持ちになるのである。不本意な意見に手助けなんてしなくていい、自分の意見を貫き通すことをオススメする。また逆に、多数決を採る人が少数意見派にも配慮をしてあげることも大切だ。
 第二の方法として、日本がかつて独自の基準を築き上げていた時代を知ることだ。飛鳥時代の聖徳太子こそが、その時代の人物の一人である。彼は隋の皇帝に「日いづるところの天子、書を日没するところの天子にいたす……」と書かれた手紙を送り、当時の大国であった中国に対しても、しっかりと自分の国の存在を主張したのである。また、この話のエピソードとしては、この手紙を読んだ隋の皇帝がカンカンに怒り、その場にいた遣隋使の小野妹子が「その手紙はわが国が東に位置する、という意味でございます。」と必死のフォローを入れ、争いを免れたのだ。しかし私はこの話を聞いて大変驚いた。今の日本にはこのようなことをする度胸はないだろう。だがこれはまさに、今の日本が見直すべき点である。「こんな時代もあった」では終わらせず今一度、この頃の日本を見直すべきだ。
 確かに、周囲との比較で自分自身を見つめることも大切である。周囲を見て、自分の間違いを発見できることはよくあること
である。しかし、自分の意見を周りに知らしめることもたいせつである。日本には現在約一億二千七百何人もの人がいて、それらの人の思想には一億二千七百何通りあるのである。それらを一度、欧米の人間たちにもぶつけてみたいのである。きっと、何
かイイことが起こるはずだ。

   講評   nara

 オンラインで作文を提出すると、自動採点が楽しみだね。今回の作文は語彙構成のバランスがいいということが、数値にも出ている。約1200字の作品として、よくまとめてあることがわかるね。具体例がこれ以上多いとまとまりが悪くなるし、少ないとおもしろみに欠ける。今までの取り組みがいい形で作品に表れているよ。 
 2007年、ますます充実したいい年でありますように!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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