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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   タイミングの奇跡   サニー

そっ啄の機という言葉がある。得がたい好機の意味で使われる。もとは、親鶏が、卵をつついてやるのと、中から殻を破ろうとするのがぴったりタイミングが合うことをいったもののようである。この千に一番のかね合いが難しい。他の人たちとどれほど親しくしていっても得られなかったものが、何気ない出会いで与えられる。ここにもそっ啄の機が認められる。我々はそれと気付かずに、そういう偶然をさがし求め続けているのかもしれない。それにめぐり合えた時、奇跡が起こる。そっ啄の機はいつやってくるか知れない。(要約)
 誰にでもあるようなことだが僕もそのようなタイミングを体験したことがある。お正月に屋台で食べたコロッケがとてもおいしかった。なぜ、屋台で食べるコロッケはこんなにおいしいのか考えた。それは、揚げたてのほくほくを食べるからだと思う。父母もコロッケは子どもの時に、親に買物について行った市場で揚げたてをその場で食べるのがいちばんおいしかったと言っていた。僕も同感だ。食べ物にも食べごろが必ずある。また、信号なんかそうだ。信号は、一つ引っかかっただけで電車に乗り遅れたりして遅刻することがある。やはり生活の面ではこのようなタイミングが大事である。料理もしょうゆを入れるタイミングや、焼き加減なども一分ちがうだけで焦げてしまったりすることもある。

 母にタイミングについて聞いたら、次のようなことがわかった。僕の存在にとって、一番大事なのは父と母の「出会い」だ。その出会いによって今の自分がいる。さらに二組の祖父母の出会いによって僕の父母はいる。四組の祖祖父母の出会いによって僕の祖父母はいる。このようにして、まるでねずみ算式に僕のご先祖様は増えていく。原始時代、猿人、魚にまで進化の過程で僕と血のつながったご先祖様は必ず存在するのだ。これらご先祖様の一人でも出会いのタイミングを逃したら、僕だけでなく、その人以降の子孫は存在しない。こうのように考えると、僕の存在自体がタイミングなどという言葉以上に奇跡だ。タイミングは偶然でなく、必然、運命かもしれないと母は言っていた。
 母の話を聞いて、日々の小さな出来事から、命という大切なものまで、タイミングに支配されていることがわかった。「鉄は熱いうちに打て」ということわざがあるように、タイミングを逃さないことが大事なのだ。

 

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! すてきな題名を工夫して付けて、いい表現をたくさん入れることができましたね。よくがんばりました!

 「要約」は、バランスよく大事な文章を抜き出すことができましたね。「ぴったり呼吸が合う→ぴったりタイミングが合う」として、キーワードをさりげなく入れているところが流石ですね。
 「自分らしい体験実例」では、お正月に食べた屋台のコロッケの話から、食べものの食べごろのタイミングや、信号のタイミング、料理のタイミングなどたくさんの例を挙げてくれましたね。「その人らしい会話」が、ここの体験実例の部分で入れられると、もっといいですよ。「やはり生活の面ではこのようなタイミングが大事である。」と、しっかりとまとめられているので、この一文は、第二段落の最後に持ってくるといいです。
 「聞いた話」では、サニーくんの存在とタイミングの関わりについてお母さまからしっかりと聞くことができました。「まるでねずみ算式に僕のご先祖様は増えていく。原始時代、猿人、魚にまで進化の過程で僕と血のつながったご先祖様は必ず存在するのだ。」と、とても知的な文章が書けています。「僕の存在自体がタイミングなどという言葉以上に奇跡だ。」と、いうまとめかたも、すてきでしたよ。このあとのお母さまの言葉は、「その人らしい会話」としてカギカッコをつけて書いてみましょう。
 「わかったこと」を、「日々の小さな出来事から、命という大切なものまで、タイミングに支配されていることがわかった。」とまとめた後に、「ことわざの引用」もしっかりとできましたね。あとほんの少しで字数目標を達成できます、「その人らしい会話」を入れて次の作文もがんばりましょうね!。


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