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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   先入観   うもえ

大人と子供の違い。昔からよくいわれることです。
 特によく言われるのは、知識の違い。大人は知識があるので、何を言ってはいいのか悪いかはだいたい知っています。
 この間、私の学校に、週刊子供ニュースのお父さん役でおなじみの、池上彰さんが来ました。色々、たくさん楽しい話をしてくれましたが、なかでも印象的な話がありました。
 それは、週刊子供ニュースの時の話です。週刊子供ニュースは、生放送らしく、また、前は、何も子供たちは放送することを聞かされていなかったらしく、いつも何を次言うかハラハラドキドキだったそうです。
 ある放送中、その日はイラク戦争のことを説明していたらしいのですが、そのときある子が、イラク戦争のことを、「なんか子供のけんかみたいだね」と、いったそうです。そのあとたくさん苦情の電話がきて、大変だったそうです。
 子供は、大人より知識が少ないです。だから、場の雰囲気や、イっていいことと悪いことの見分けがつきません。
 しかし、反対にいうと、純粋だ、という事です。大人のようにずるがしこくないです。
また、知識という枠がないので、先入観にとらわれず、色々な大人には思いつかない、すごいことを思いつきます。子供のほうが大人よりある意味頭がいいということです。子供のほうが生きている時間がまだ少ないのに。子供の時に戻ってみるのも必要だということです。
 つまり、人間は、先入観にとらわれやすいため、子供のような純粋さも持っていたほうがいい、という事です。

   講評   nara

 先入観を生み出す要素が、私たちの身の回りにはたくさんあるね。一つは長文に書いてあった「習慣」。他には、ももちゃんの作文にあるような「知識」もそう。考えてみると、私たちは先入観だらけの中で、物事を判断しているとも言えそうだ。大方の場合、それで甚大な支障が生まれるわけでもないので、そのまま日々・場面ばめんが過ぎているだけかもしれないね。
 週刊子どもニュースの話は、とても興味深い。この題材をもう少し突っ込んで考えてみよう。「イラク戦争は子どものけんかみたい」この意見に苦情を言った人は、何がよくないと思ったのだろうか。池上さんは、どういうことを伝えたくてこの話をしたのだろうか。ももちゃんは「子どものけんかみたい」という意見について、どう思うか。これらの分析をもっと詳しくしてみるといい。この話で、ふと『裸の王様』の話を思い出したよ。「子どものけんかみたい」は「王様は裸だ」というのと、どこか似ていないかな? ……これらを書き加えると、字数ももっと伸ばせるね。
 大人になっても、子どものような純粋さを持つためには、どうしたらいいのだろう? 先入観にとらわれないようにするには、どうしたらいい? ここにももちゃんの提案を入られると、より説得力が増してくるよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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