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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本当の知とは知らないということを知ること   マッチー

ソクラテスはヨーロッパの思想に最大級の影響を及ぼした哲学者の一人とされている。 彼は、自分の仕事は人間が正しい理解を「生み出す」手伝いをすることだ、と思っていた。 なぜなら本当の知は自分の中からくるものだからだ。他人が接ぎ木することはできない。 自分の中から生まれた知だけが本当の理解だ。だから、ソクラテスは、自分は人生や世界について知らない、とはっきり自覚していた。
ぼくは今までソクラテスという人を知らなかったが、直感的にすごく難しいことを考える人だなと思った。
 ぼくの通っている塾の算数のチェックテストで、自分できちんと覚えてきた(…と思っていた)問題のやり方を忘れてしまい考え込んでしまった事がある。 そして終わってから、「なんでこの問題ができなかったんやー」とくやしい思いをした。
 他にも、社会の授業の時、北ヨーロッパの入り組んだ海岸の地形という問題が出たとき自信満々に「リアス式海岸!!」と答えたら、「フィヨルド」との間違いで大恥をかいたことがある。(しかしそのおかげで次回のテストでは満点がとれた。)
 僕のお父さんは、新聞や本をよく読んでいるのでいろんなことを知っている(時事問題と経済のことは結構なんでも知っている)と思っていたが、先日こんなことを話してくれた。
「おとうさんはいろんなことを知っているけど、結構浅く、広くという感じかな。だから結構あいまいに知っていると思っていることも多いね。積極的に意図しないが結果として自分の行為が相手に害を与えてしまうという意味の“未必(みひつ)の故意”という言葉があるんだ。それをずっと“みつひの故意”と覚えていて赤面した覚えがあるよ。」
 僕はそれを聞いて、お父さんも結構知ったかぶりをしていたのかとうなずいた。
 また、こんな話もしてくれた。
 「知っていると思っていた事でも案外知らないことは多いと思うから、知ったことを人に話したりすると自分自身よく理解できるよ。だって話をする前に自分の頭の中で整理しようとするだろ。それとわからないことは人に聞くこと。聞くことによって理解が深まることもよくあるね。」
 僕はまだ小学生なので知らないことが一杯だ。でも本を読むことが好きなの(特に歴史もの)でなるべくいろんな分野の本を読みたいと思っている。 そして知らないことは、聞いたり調べたりして、なるべくいろんな事を知りたいと思っている。
 「聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥」ということわざがあるように、聞くことを恥ずかしいと思わずに、これからもわからない事は積極的に聞いていこうと思う。
 でもそのために、何を知っていて、何を知らないかをはっきりさせておくことが大事だ分かった。ソクラテスがそうしたように。

   講評   yama

 こんにちは。すばらしい実例が入ったよい感想文でしたね。「無知の知」は実際に行おうとすると難しいものですが、いつもで心に留めておきたい言葉ですね。

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