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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   興味を示していた?!   ゆっぴ

 「悲しいことに、わたしたちはおとなになるにつれ、重力の法則になれっこになるだけではない。世界そのものになれっこになってしまうのです。
 わたしたちは子どものうちに、この世界に驚く能力を失ってしまうらしい。それによってわたしたちは大切な何かを失う。」
最初にこの長文を読んだときわたしは、作者が言いたいことがどういう意味なのかあまり分からなかった。しかし、何回も繰り返し読んでいるうちに、少しずつ意味が分かってきた。先生に聞いてみると、この長文は子どものときに不思議に思っていたことや興味を示していたものについて物語のように書いている話だという。
「わたしが不思議に思っていたことや興味を示していたものって…」
少し考え込んでしまった。
 以前わたしが、不思議に思っていたこと、又は興味を示していたものは、自分ではあまり覚えていない。わたしは母にインタビューをしてみることにした。母は少し考え、答えてくれた。
「ゆっぴが小さかったころは、面白い形をした石を見つけたら拾っていたね。それをいつも家に持って帰っていたよ。おかげで部屋にはたくさん面白い形をした石が並べてあった。それから…ゆっぴはあまり『何で?』って聞かなかったかな。姉が先にいろいろ聞いてしまうから、聞くことがなかったのかもしれないね。」
そういわれてみると、わたしも少し思い出した。海に遊びに行くとわたしは必ず貝殻ではなく、変わった形をした石を見つけ、もって帰っていた。家に帰る帰り道は、車の中に新聞紙を引きその上に集めた石を乗せ、姉と一緒に触ったりながめたりしながら帰っていたという記憶がある。わたしは「何で?」とあまり聞かなかったということは、わたしの母が忘れているだけかもしれない。しかし、母の言う通り、本当に姉が先に聞いてしまって聞くことがなかったとも考えることができる。それは、わたしには分からない。
 先生から電話を受けたときに、最近驚いたことがあるかどうかということを聞かれて、わたしは答えられなかった。最近驚くことがとても少なくなったからだ。長文には確かに、大きくなってくると驚いたりすることが少なくなってくるということが書いてあった。わたしは驚くことだけでなく、今現在、興味を示すということも少なくなってきている。わたしの母はわたしくらいの年のときは、マンガに興味を示していたという。わたしは、マンガを読むこと自体は結構好きだが、興味を持つほどのものではない。興味を持つということは大事なことだとは思うが、なかなか興味を持てない。それは、大人に近づいているということなのであろうか。
 人間にとって不思議に思うということとは、とても大切なことだと思う。今わたしは不思議に思うことはあまりないが、不思議に思うことがなければなんでも普通に感じてしまうので少しくらいあると思う。大人になったらいろんなことを知っているので、不思議に思うことが少なくなると思うけれど、まだ子どものうちは不思議に思うことをどんどん発見しなければいけないと思う。そして、わたしだったらわたしの父、母のような何でも知っているけれどいろんなことに興味を持っている大人になりたいと思う。「わたしたちは子どものうちにこの世界に驚く能力を失ってしまうらしい。」ということは今のうちに、この世界に驚きながら生きていったほうがいいということもわかる。     

   講評   inoko

 ゆっぴさん、こんにちは。
タイトルを変更しての清書になりました。
あと少しで卒業ですね。




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