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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   万歩計をつけて歩こう!地図上の空想の旅   かっぴー

うっそうとしげった木立の緑の中。長い階段の先には熊野神社がある。私はその長い階段の上にある、熊野神社をみあげた。
 私は大阪にいた時、夏休みの自由研究で『熊野古道を、万歩計を使ってあるこう!地図上の空想の旅』というのをした。
熊野街道は、熊野詣でがさかんになった平安時代後期から鎌倉時代にかけて整備されたものだ。
起点は渡辺の津(現在の中央区・天満橋京町で、江戸時代には八軒家浜と呼ばれた)で、当時、ここから終点となる熊野本宮までの筋道のことである。
一里塚や九十九王子を祭った社がおかれ、蟻の熊野詣といわれているほど賑わったという。今はこの一里塚も市内から姿を消し、社も阿倍王子神社を残すのみとなってしまった。これは家の近くの石碑に書いてあった。 
 紀伊半島は日本における最大の半島であり、熊野はその南の部分である。昔の人は熊野三山の片道三百数十キロメートルをだいたい二十日前後で往復した。私は昔の人はどうして、二十日前後もかけて、熊野まで行ったのだろう、と不思議になった。
 熊野古道の主な街道は紀伊路・中辺路・小辺路・大辺路・伊勢路で、私は代表的な大阪からの紀伊路−中辺路を地図上の旅と決めました。
 私は毎日、早く起きて父と一緒に歩いたり走ったりした。いつも、2万歩ぐらい歩いていて、1万歩の時は、あわてていた。
こんなときもあった。明日の昼に、台風が来るとテレビで知り、
「昼までに帰ってこようね。」
と言っていたのに、台風は私の計画を裏切って、昼前に来てしまった。だから、笠を途中で買った。けれど、靴の中が歩くたびに
「ぐしょっ、ぐしょっ」
となって気持ちが悪かった。だから、帰りはしょうがなく地下鉄で帰った。けれど、そんなことも、今は楽しい!?面白い!?思い出になっている。
 また、気温が高くて(36度前後!!)汗を流しながら歩いているのが大変でしんどかった。
 この自由研究をする前に熊野本宮と那智大社に車で行った。熊野本宮は、長い階段を登っていくと、大きな社があった。本宮はカラスのマークが所々にあったので
「どうして神社なのにカラスのマークがあるの?」と聞くと
「あのカラスはやた烏っていうんだよ。」
と教えてくれた。調べてみると、やた烏は、神武天皇が熊野から大和に入る吉野の山の中で道に迷った時に天の神が、道案内のためにつかわした3本足の大きな鳥だ。私はとても面白いな、と思った。
 また、那智大社にも行った。那智の滝はとても美しいと思った。きらきらしていて、まぶしくて、輝いていた。
 私は、小学校1、2年生のとき福岡にいた。そのときも、自由研究で九州縦断をした。その時は、九州自動車道を歩いたと仮定した。歩いているときは、なんだか汗をかいているのにさわやかだった。けれども家に着くと、急に疲れがどんっとのしかかってくる感じだった。また、電信柱に、福岡の花というのに気が付いておもしろかった。
 車に乗っていたり、自転車の時には気が付かなかったことも、歩くことによって色々なことに気が付け、色々な、発見ができるという事が分かった。
 私はその長い階段を思いっきりかけ上がった。そして静まりかえった本堂の中、澄み切った心で参拝をした。

   講評   ita

こんにちは、かっぴーちゃん。面白い自由研究を考えつきましたね。自分の足で実際歩くのが理想ではあるのでしょうが、なかなかそうはいかないもの。でもかっぴーちゃんの方法なら、どんな世界でも行けそうです。
         
【第一段落】
 いい書き出しです。熊野神社の様子がうまく情景で表せています。
【第二段落】
 熊野神社についての説明が詳しく出来ています。まず、ここでは自由研究についての説明をしておく方がいいね。そうでないと実際熊野まで歩いたのかという誤解を生んでしまいそうです。
 続いて、自由研究の前に実際熊野へ行ったときのことを書きましょう。そして、毎日万歩計を使って歩いたことを詳しく書きましょう。遠い昔の人に思いをはせたことがあればそれを書いてもいいね。
【第三段落】
 ここで初めて熊野神社について詳しい説明を入れてみよう。
【第四段落】
 九州縦断のたびについてはここに書きましょう。
【第四段落】
 とてもいい分かったこと、と書き出しの結びができました。
☆ 書いている内容はとてもいいのであとは並べ替えの問題だけです。清書のときに一緒に考えましょう。
           
 

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