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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生き物の大切さ   スワニルダ

  生きているチョウチンアンコウのイリシウムの先端には、小さな丸くふくらんだエスカがあり、乳白色半透明の上に銀色と淡紅色のリングがあって、暗いところで青白く美しく光って見える。ある日、鎌倉の海岸の波打ち際で一ぴきのチョウチンアンコウが海岸に遊びに来ていた一般の人に拾われた。これは珍しい魚だということで、そのチョウチンアンコウは、段ボール箱に入れられて、八キロ離れた江ノ島水族館に運ばれ、海水に戻したところ元気を取り戻し、八日間生きた。わが国での、そして、たぶん世界でのチョウチンアンコウの最長生存記録である。深海魚が水族館で飼えないのは、それが深海に棲んでいるという事実よりも、深海に棲んでいるために皮膚や内臓が傷つきやすい、体がもろくてこわれやすい、環境の変化に弱いという理由が大きいようだ。<<要約>>
 私のクラスでは、金魚、メダカ、カメを飼っている。一年生〜四年生までは、金魚しか飼っていなかったが、五年生になったときに、今の六年生からカメとメダカを引き継いだのだ。でも、前に四匹のうち二匹の金魚は死んでしまった。金魚が死んでしまったときから、私は(生き物係になりたい!)と思っていた。事実、本当に私は、二学期、三学期と生き物係をやっている。二学期は金魚担当で、女子二人、男子一人でやっていた。そのときも、一匹死んでしまった。三匹とも同じ場所に埋めてあげた。とても悲しかった。残り一匹の金魚も、絶望的な様子でノロノロと泳いでいた。私は、しろ(残り一匹の金魚の名前)の気持ちになってみた。仲間がどんどん消えて、しまいには独りぼっちになってしまった……。とても残酷だ。しろはまるで、心の一部に穴が開いてしまったような気持ちなったに違いない。そう思うと、何とも言えない複雑気分になった。なのでしろは仲間のためにも、六年生まで生きていてほしい。
 三学期からは、メダカ担当になった。これは、全部の生き物に共通していえることだが、冬になると寒いので全く餌を食べないのだ。まぁ、これは春になってまた食べてくれることを願う。もう一つの問題は、水槽が汚いということだ。特にメダカの水槽が……。まるで、ジャングルみたいなのだ。あちこちにこけが生えていて、見てられない状態だった。私がメダカの水槽を見て、いつも思うのは(早く洗わなくちゃ)それだけだ。でも、一体いつ洗うのか……。(笑)
 カメも忘れてはいけない。カメはここ二・三ヶ月餌を全く食べない。心配だが大好物のにぼしを一口も食べないのだ。まるで人が変わったように。水槽に石が置いてあるのだが、なぜかそればかりはやたらと登りたがるのだ。金魚もメダカもカメも早く元気になってほしい。
 分かったことは、自然というものは実によくできていて、さまざまな動物がそれぞれの環境に適応して生きていると言うことだ。その環境を人工的に作り出すのは大変難しいことなのだから、人間はそれを破壊するようなことをしてはならないのだ。





   講評   nara

 チョウチンアンコウの実物は見たことはないけれど、アンコウ鍋に使うアンコウは、何度か実物(切ってないもの)を見たよ。体はぐにゃぐにゃで、皮ふはぬるぬる。これも深い海で生きるための仕組みなのだろうね。
 家で生き物を飼えない(飼わない)から、学校で生き物係をやりたいという人は多そうだね。今年は記録的な暖冬だと言われているけれど、水槽の中で飼われている生き物たちにも、そのことは伝わっているのかな。暖かくても冬は冬、日の長さなどで「冬眠する時期が来たようだ。」とカメは判断しているのかもね。それでも暖かさの方が勝っていると、「ん? 今、冬眠していていいのぉ?」と寝ぼけ頭で考えて、もそもそ動いたりしているのかな。
 金魚やメダカたちも、育てているうちに、一匹ごとの違いがわかってくるものなのだなぁ。名前までつけて世話していると、感情移入してしまうこともありそうね。たった一匹になってしまった「しろ」が、どんなふうに何を考えているのか。聞いてみたい気がするね。
 まとめの部分で、「環境を人工的に作り出すのは難しい」という説明があるね。これは、三つの具体例のどこに当たるのかな。それとも、飼育するということ自体を「環境を人工的に作り出す」ととらえているのかな。前半に「自然を破壊する」という話がなかったのも残念。まとめの段落だけ読むととてもよくまとまっているけれど、前半とのつながりが薄かったかな。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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