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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私のきらいなカ   ピプリー

<カもハエと同じ、二枚羽の昆虫です。ところで、動物の血液は、体の外に出ると、すぐ固まって、流れ出るのを防ぐようになっています。夏の夜、寝ているところでは気になる羽音ですが、あれは仲間に自分の場所を知らせる音です。>
 私がこの話を読んで「こうだったらなぁ」と思ったところはメスだけ血をすうことです。前、おばあちゃんが、
「カはメスだけ血をすうんだよ・・・。だからおばあちゃんはカのメスはあんまり好きじゃないなぁ。」
と、言っていました。私はそのとき、
「オスはどうなの?教えて・・・。オスも血をすうの?」
と、真けんな顔をしながら聞きました。
「オスは血をすわないんだよ。」
おばあちゃんが、私の目をのぞきこみながら言いました。
「ええっー、メスがいなかったらいいのに。オスは卵をうめないしね。そしたら、カがいなくなるかもね。」
私は、カの方を向きながら言いました。
「カも生きたいからね。カがかわいそう。カも大切にしなきゃね。」
と、おばあちゃんがやさしい声で私の方を向いて言いました。
「そうだね。カも生きているからね。人間の仲間だ。」
私は、またカの方を向いて言いました。
 私にはカの思い出がたくさんあります。私が小さい頃、カにさされて目がはれたことがありました。そういう時にかぎって、どこかに出かけたりして写真をとったりするのです。今も、目がまるでお化けみたいにはれあがった私の写真が残っています。足のうらをさされてかゆくてたまらなくてねむれないこともありました。また、私はおばあちゃんの家に泊まるのが大好きなのですが、おばあちゃんの家は庭が広くて木もたくさんあるので、ヤブカがたくさんいます。夏におばあちゃんの家に泊まるといつの間にかカにさされて、とてもかゆくてたまらなかったり、「ブーン」という音がうるさくて、夜ねむれなかったこともありました。でも、私はカがたくさんいても、おばあちゃんの家が大好きなのです。
 カのかごの中にうでを入れて、何百匹ものカに血をすわせてカの研究をしている人がいるということです。どんな人がカにさされやすいかの実験をテレビでやっていて、カにさされている人を見たことがあります。汗かきの人や、お酒を飲んでいる人がさされやすいそうです。みるみるうちにカがうでに止まって血をすって、カのお腹がぱんぱんにふくれていました。自分がさされていないのに、まるで自分がさされたみたいな気がして、うでがかゆくなって背中もむずむずしました。いくらカの研究をしたいといっても、そのうえもしお金をもらったとしても、私はやりたくありません。
 私のおばあちゃんは、いろいろ知っていて生物のことをいろいろ教えてくれます。おばあちゃんの話を聞いていると、いろいろ実験してみたくなります。また、本を読んでわからないことがあると、おばあちゃんに聞いてみます。おばあちゃんはまるで理科の先生です。私も、しょう来理科の先生みたいに生物をよく教えられる人になりたいと、心の中で思いました。でも、カに血をすわれる実験はあまりやりたくありません。「プーン」という音が聞こえた気がして、私はうでをふり回しました。


   講評   yuta

◆三文ぬき書きはバッチリOK。
◆血をすうカは人間にとってはめいわくなもの。ピプリーさんの言うとおり、メスがいなかったらカがいなくなってめでたしめでたしという気がします。しかし、おばあちゃんは「カも生きたいからね。大切にしなきゃね」と優しく教えてくださいました。そうですね。カも人間も“生きている”仲間ですね。
◆カの思い出は困ったものばかり。とくに目がはれてしまったのはかわいそうでした。そういうときにかぎって写真をとることに(^^;)。『まるでお化けみたい』にはれあがった写真、見るたびにカのことを思い出しますね。
◆汗かきの人やお酒を飲んでいる人がさされやすいのね。カにとって魅惑的な臭いなのでしょう。血をすうカのアップの映像は、『まるで自分がさされたみたい』な気がして、かゆくなるね。
◆おばあちゃんは『まるで理科の先生』みたい。たくさんお話を聞いているピプリーさんも、将来はきっとものしり博士になれますよ。それにしても今回の長文は、カのことを思い出して「ブーン」と聞こえてくるような気がしましたね。
       

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