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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勝つ事よりも大切な事   omori

「ブーー」まるでクイズの答えが間違っていたかのようなブザーが鳴り響き、ぼくたちのチーム、タイタンタイフーンズのキックオフで試合が開始した。タイタンタイフーンズはとにかくホントに弱い。勝てたとしてもまぐれだと言っても良いかもしれない位だ。日本の野球で言えばまるでパリーグの楽天イーグルスのようだ。今シーズンの勝敗は、今のところ4勝9敗1分けだ。
「今日の試合こそ勝つぞ!」
と毎回思っているのだが…。ぼくがサッカーをやる事になったきっかけは、去年日本に一時帰国した時に、サッカーをやっている友達が、
「おもり、サッカー上手いね。」
と言ってくれた事だ。
ぼくの住んでいるカナダでは、日本と違って毎年シーズン毎にトライアウトという実技テストをしてチームを編成している。住んでいる地域と能力でそれぞれのチームに分けられる。ぼくもこのトライアウトを受けてタイタンタイフーンズの仲間入りをしたのだ。ぼくのお気に入りのポジションは、ミッドフィルダーだ。なぜかというとぼくはフォワードとディフェンスの両方がやりたいからだ。そんなぼくにとってミッドフィルダーは「一石二鳥」というわけだ。ゴールに向かってぼくは、ツバメが空飛ぶように走り、時には、まるでヒョウがえものを追いかけているように相手のボールをうばいに行く。これがとてもとても楽しくてサッカーがますます好きになっていくのだ。
ぼくの住んでいる家は小さな湖に面している。冬になるとこの湖は凍り、アイススケートやアイスホッケーなどが楽しめる。それがきっかけとなり、この冬生まれて初めてホッケーをする事となった。ぼくがスケートに慣れるのはあっと言う間だった。なぜかと言うと前によくローラーブレードで遊んでいたからだ。ホッケーパックを追いかけている時、まるでヒョウがえものを追いかけているような気分になれるのはサッカーと良く似ている。目標を立てて、それを達成した時の爽快感がたまらない。ホッケーをする友達が、
「ホッケーを始めれば楽しくてやめられない。」
と言っていたのが今ではよく分かる。
ぼくの生活はスポーツ一色の生活となった。スポーツをする事がぼくの生活において最も大切なイベントとなったのである。それに、もしなければ一日中退屈でストレスがたまってしまうだろう。スポーツと言うものは勝つ事だけが大切なのではなくて、楽しむ事も大切なのだとこのようなスポーツをしていて学ぶことが出来た。それに、楽しむうちに実力もついてくるはずだ。または「好きこそ物の上手なれ」とも言える。「ブーー」終わりのブザーが鳴った。サッカーの試合はまた負けだった。「また負けた」と思ったとしても楽しむ事ができたので良かったと思う。だってそれを学ぶ事が出来たのはスポーツのおかげで、とても感謝しているのだから。

   講評   hoemi


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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