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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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     たしかブレーズ・パスカルだった   ぐみ

 恐らく「狂気」とは自覚を持たない人間、あるいはこの自覚を忘れた人間の、精神状態のことかもしれない。あえてロンブローゾを待つまでもなく、ノーマルな人間とアブノーマルな人間との差別はむずかしい。気違いと気違いではない人間との境ははっきり分からぬものたしいのだ。人間には誰にでも「狂気」のようなものがあるのだ。我々が行動を起こすとき心や体のなかの様々な傾向のものが、ある一定の方向を向く。それが進み続けると歪みが生じ狂気が生まれる。この狂気がおさまるともとの平静な状態が生まれるが人間はいずれ平静な状態に飽きて再び狂気を求める。人間には狂気というものが必要なのだ。“是非の主題”
 第一の理由は、狂気と呼べるような集中力がなければ何かを成し遂げる事は出来ないからだ。狂気と書くと少し変な感じがしてしまう。何故なら、私の中の「狂気」というものは、狂った者・物。少し前にニュースで騒がれていた北朝鮮拉致問題の金総書記などの事かと思っていた。しかしこの長文を読んでみると、少し違う事に気がついた。此処では狂気というものは「変化を好む心とやりすぎる傾向」という風に記述してあったのだ。これならば私にも例がある。私の場合は、13歳の誕生日にネオロマンスゲーム俗に言う恋愛ゲームを買ってもらった。私の誕生日は夏休み中ということもあって、夏休み中ずっとやっていた。最後のイベントは選択肢だった。そのキャラは最後のイベントを残して、全てのイベントが終わるというところだった。しかし、後一歩というところでゲームオーバーになってしまった。ゲームを一回強制終了してから、リセットしたところからやり直す…それを十回以上もやってからようやくクリアしたのだ。嬉しくて少し休憩してからまた違うキャラを攻略すべく、またテレビの前に座りなおす。これは、執着心という狂気だと思うのだがどうだろうか?ちなみに、夏休み中平均八〜九時間はゲームをしていた。“構成”
 第二の理由は、平凡な毎日では飽きてしまうからだ。例えば、狂気を持たない人。冷静すぎる人はきっと
毛虫が出ても驚かしても、樹があるから毛虫が出るのは当然だ。人がそこに居るのだから別に不思議はないだろう。と思って吃驚しないだろう。しかしこんな人間がいたら、周りからはツマラナイ奴と言われてしまうだろう。私はこんな人になりたくもないし、こんな日々にもしたくない。だからこそ、ストレス解消法などがあるのだと思う。こんなデータがある。四十代女性のストレス解消法は一位買い物、二位友達と会話、三位長電話。このデータを見ると、井戸端会議をしているおばちゃん達が目の奥に浮かぶ。“題材”
 たしかに冷静に判断する事も大切だ。しかし、行動するためには、多くのことに無知でなければならないという名言があるように、何かを成し遂げるためには狂気も必要だと思う。“表現”

   講評   isimi

 「この長文はわからない・・・。」と言っていましたが、とても内容の濃い感想文が書けましたね。項目も字数も見事に出来ています。確かに「狂気」「気違い」などという言葉は、普段は使わないと思うので、この長文は衝撃的であったと思います。でも、内容をよく理解し、「狂気じみた行動」という観点から自分のことを見つめなおすことができたようです。夏休みのゲーム時間には驚きましたよ。しかし、グミチャン自身が今から思うと「あれは普通ではない。」と冷静に判断できているから安心しました。データ実例もうまく入れられましたね。そういえば、先生もついこの間までいろいろなことを我慢する日々が続き、そのことが終わった途端に買い物、食事、会話に邁進しました。グミチャンに「えー、おばさん!」と言われてしまいそうですね。(苦笑)
 もちろん、合格ですよ。欲をいうと、口語になっている部分を直すとより良くなります。難しかったでしょう、頑張りましたね。とてもよく書けました。


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