対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   料理の味は?   マッチー

「お母さん いつもありがとう。」(書き出しの工夫)
とぼくは時折思いながら、学校の家庭科室でご飯を食べた。それは自分たちの班が作った
水が少なすぎてこげたごはんと具だくさんのおいしそうにできたみそ汁だ。今日は、家庭科の調理実習の日だ。ぼくらの班ではお米を忘れた人が多かったが、しっかり者の○○君のお米でなんとかごはんをたくことができた。一方、みそ汁の方は女子の担当だったため忘れ物なくちゃんとそろった。先生の注意事項を初めに聞いてからすぐに作業にかかった。(構成要約)
これから作るみそ汁のできあがりを想像したら、なんだかわくわくしてきた。
 まずはごはんをたくことから始めた。お米をていねいに何度も洗いとう明な鍋に入れ、火にかけた。煮立ってからしばらくするとぐつぐつと音をたてごはんににおいがほんのりと香ってきた。それから10分弱で水はすっかりなくなりお米はごはんに変身した。(たとえ擬人法)ふたをとり、みんなで少し試食してみた。
「おいおいちょっとかたくねーか。」
「でもなんとか食べれそうだね。」
○○さんのフォローで少しほっとした。ぼくは、家の炊飯器でたいたお米と家庭科でとう明な鍋を使ってたいたお米を比べると、どちらも同じお米なのに自分たちでたいたごはんの方がよりおいしく感じた。やっぱり苦労してたいた事と見た目はどうであれ、たきたてを食べたからだろうか。ぼくらが失敗したのは水の量は測るところで水の量が少なすぎたため底がまるで飯ごうでたいたごはんのように黒くこげてしまった。前に家のお手伝いでごはんとたいた時は水の量はお母さんがはかってくれたのでうまくいったが今回はそうはいかなかった。(前の話)お米の量に対する水の量をしっかりと確かめていなかったことを後悔した。
次にみそ汁作りにはいった。みそ汁作りはぼくらも手伝ってみんなでいっしょに、具となる野菜などを「トン、トン、トン」とテンポよくとまでもいかないながらどんどん切っていった。そのなかで一番おいしかったのが、大根である。それは学校の畑で育てたものだ。最初は、畑でかぼちゃを育てていたのだが、なかなか育たなくて急きょ先生が大根を植えてくれたのをみんなで収穫したものだ。みそ汁の方はごはんの時と違ってかなりうまくいった。それは女子が味付けをしてくれたからだ。女子の力ってすごいとその時初めて思った。みそ汁は煮干のはらわたをとってからだしをとったり、具を洗って切ったりするなど地道な作業が多い。でもその作業を手際よくスピーディーにやっているのを見てぼくは感動した。
「ぴーちゃんできたよ。」
と女子たちが言ってきた。ぼくが鍋のふたを開けると、みその香ばしいにおいとともに
大根の半円の形が目に飛び込んできた。そのおいしそうなにおいにぼくは思わずつばをゴクリと飲み込んだ。
料理を作ることは地味な作業が多く、手間がかかって意外と難しい。でもそんな料理を
毎日作ってくれるお母さんに感謝しなければならないということが分かった。(書き出しの結び)(分かったこと)

   講評   yama

 こんにちは。毎日3食も食べている食事ですが、いざ作ってみるとその大変さが身にしみますよね。でも苦労して自分達で作った料理の味は格別だったことでしょう!


<書き出しの結び>「お母さんいつもありがとう」という感謝の言葉で書き出し、「お母さんに感謝しなければならない」とまとめてくれました。お母さんへの感謝を軸にして統一感ある作文が書けましたね!最後に分かったことを書いたあともう一度最初と全く同じ文を持ってくると書き出しの結びをしたことがより分かりやすくなっていいかもしれませんね。
<前の話・聞いた話>以前お母さんに手伝ってもらいながら作った時のことを入れて、今回の調理実習との違いを考えてくれました。やっぱりお母さんって偉大ですね。でも今回でどこが失敗の元だったのかに気付けたならきっと次回はばっちりだろうね!
<たとえ>「お米はご飯に変身した」はユニークですね。とても工夫された表現で、この一文が光っています。また「まるで飯ごうでたいたごはんのように黒くこげてしまった」というのもよく分かるたとえです。少しくらいのおこげなが逆においしそうですけどね(笑)
<分かったこと>分かったことで作文を結ぶまでの流れもとてもよく、マッチー君の考えがよく伝わってきます。よい経験になりましたね。

 字数も1255字。項目もすべてきれいに入れることができました。進級試験はみごとに合格です。おめでとう!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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