対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2346 今日1546 合計51456
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   報道者の心得   はる

 日本で報道されているテーマは、ニュース・ラジオ・週刊誌・新聞・・・どの分野においても、ほとんど同じテーマである。また、そこには確固だる正義の基準となるモラスや確率した規範があるようには思えない。マスコミの役割とは、まず現在の世の中の出来事を事実として客観的に伝えることが第一である。そして、社会に対し危機回避の役割を果たすことであり、個人的、社会的に向上するための知識や情報を提供することだ。しかし、今のマスコミによる報道番組全般においては、ニュースの判断基準があいまいな上に、むしろ“権力の乱用”だと思われる場面が多々ある。この“権利の乱用”とは、マスコミ関係者が庶民ぶることで、自分の意見もあたかも国民の意見のごとく仕立てることである。このような日本のマスコミを左右しているのは、商業主義、売れ筋なら何でもやるという競争原理によるものだと考えられる。日本のマスコミは、過剰な商業主義とステレオタイプな報道を克服すべきだ。(第一段落 要約・当為の主題)
 そのためには第一に、マスコミが報道の使命を自覚するとともに、私たちも商業主義のマスコミに乗せられないことである。お昼頃にテレビの電源を入れると、お決まりの報道番組の嵐である。それらの番組は、まるで打ち合わせたかのようにテーマがほぼ一緒であり、そこから話を大幅に飛躍させていく。取り上げた話題が殺人事件などであれば、加害者の心理まで追究し、また、芸能人の結婚や離婚、または再婚などであれば、その人の生い立ち全てを調べ上げ、今後の暮らしまでをも予測していく。あまりにも、その番組構成が上手ければ、私たちの大半は最後の最後までテレビの前に座りっぱなしであろう。しかし、これらの真偽を見極める能力を鍛え、マスコミの思うままにならないことが大切であるが、最も最善策は、報道番組などは出来るだけ見ないことだ。(第二段落 方法1・体験実例)
 第二の方法は、マスコミに対するチェック機能を設けることである。また、マスコミが権力に抗して報道するような伝統を作ることも大切だ。今のマスコミ概念はいつ頃から発生したものなのか。第二次世界対戦では、日本の報道者はラジオを通じて自国のプラスな情報しか流していなかったようだ。『今日は、敵の飛行機を○○台攻撃し、□□人殺した—』という具合に、日本にとっての功績ばかりを知らせていたのだ。それらの報道によって国民は、国は勝利すると思い込み、真実を知らぬまま敗戦となったのだ。(第三段落 方法2・歴史実例)
 確かに、マスコミにはみんなの関心のあるものを大きく取り上げるという面も必要だ。しかし、言論の使命というものを常日頃、忘れてはならないと思う。マスコミに野次精神は必要だが、野次馬精神しかないマスコミであってはいけない。また、庶民ぶるのではなく、一人の報道者として事実を加工せずに伝えなければならない。一人のマスコミとは、事実に基づき予測していく預言者ではなく、あくまでも国民に真実をありのまま伝える報道機関にすぎないのである。(第四段落 反対理解・自作名言)

   講評   tama

 言論の自由が保障されているにもかかわらず、どのチャンネルを見ても同じような内容の番組であるのは、やはり「過剰な商業主義」であるといえます。視聴率を上げるため、興味本位のゴシップや事実とは異なった報道をするのは論外ですが、それにつられて見たり、情報に流される視聴者にも問題がありそうです。

【複数の方法・実例】 マスコミはあの手この手を使って、視聴者の興味をかき立てるような番組を作りますが(笑)、私たちは全てを鵜呑みにせず、一度冷静になってその必要性を考えなければならないでしょう。なかなか難しいのですが、「最善策は見ないこと」ですね。
 チェック機能を設けるというのもよい方法です。検閲のようになってはいけませんが、情報の正確さ、報道の仕方について、作り手であるマスコミが自覚をもってチェックするという取り組みも必要でしょう。

【反対意見への理解・自作名言】 マスコミの本来の役割を考え、作り手としての責任を果たすこと、マスコミの「使命」は何なのかをしっかりとまとめることができました。(段落ごとにもよくまとまっています。)


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)