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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   夢と現実   いへゆ

 五歳ごろまでは、ゲームのルールは強制されたものとは感じられない。五歳以後になると神聖でおかすべからざるものとして感じられる。最終段階になると、ルールに従うのは集団に忠実であるためと考える。あそび活動を通して社会的ルールを守ること、他人と協力すること、つまり倫理の基本的訓練が行われる。あそびの中で想像性がゆたかに発揮されると、子どもの感受性と空想力が発達し、新しい精神の世界を生み出す基礎能力となる。
 たしかに、想像力を働かせることは良いという意見がある。たとえば、友達と遊ぶとき、毎日同じことをしていると、だんだん飽きてくる。ここで、想像力がないと、そのまま同じことを繰り返すことしか出来ないけど想像力をつかうことによって、他の遊びを思いついたり、その遊びをアレンジしたりして遊ぶことが出来る。それに、料理をするときも想像力が必要だ。たとえば、クッキーやチョコレートを作りで型をとるとき、想像力がないとその型のまんま、とってしまう。しかし、想像力を働かせることによって、ハートの型をつなぎあわせてクローバーにするとか、丸を三つ作ってミッキーの形にするとか、それか自分で好きな形を作ってしまうとか。ふつうにレシピを見て作ったクッキーよりも、おもしろいものを作ることができる。また、想像することでやる気がでることもある。たとえば、校内大会で自分のチームがバレーボールで優勝したときのことを想像すると、
「よし!優勝めざしてがんばるぞ!!」
という気持ちになる。そうすることで、やる気をだすことも出来るのだ。このように、想像力を働かせることによって、おもしろいことができる。
 しかし、現実のほうも大切にしなければならない。たとえば、せっかく想像してやる気をだしても、実際に優勝しなくては意味がない。そのためには、毎日の練習が大切だ。練習をすることで技術を伸ばすことができる。その練習をどれだけさぼらずに出来るか、ということが重要なのだと思う。それに、自分の将来を考えるときに、
「高校は成績を学年トップで卒業して、いい大学の医学部に入学して、世界で注目されるような医者になる。」
と想像するだけでは、そのとおりにならない。そのためには、しっかり勉強して、たくさんの知識や技術を身につけなければならない。ましてや、医者という人の命にかかわる職業につきたいのだから、それなりのプレッシャーに耐えることが出来るような精神力をもっていなければならない。このようなことが全部できて、やっと自分の思い描いている将来の夢が現実になるのだと思う。昔話に『浦島太郎』というお話がある。このお話のように想像の世界だけにとどまっていたら、現実においていかれるのだ。
 たしかに、想像することも現実をみることも大切だ。しかし、「人間というものは、結果から事のよしあしを判断する。」という言葉があるように、他の人に認めてもらうために結果をだすということが大切なのだ。

   講評   huzi

 遊びは想像力と協調性を養いますね。社会ではそれぞれ別のルールに従うことが多くなりますが、立場や利害関係なく、同じルールで楽しめる子どものころの遊びの体験は、成長するために必要不可欠です。
 進級テストでした。いつもの調子で取り組んで、しっかり項目を決め字数をクリアして、余裕の合格です。おめでとう!
  【複数の意見】は、想像力を働かせることの大切さと現実を見極めることの重要性の二つに分けて示したね。
 想像力は、楽しみに加えて、将来への原動力となりますね。クッキーの型ぬきという小さな例から、チーム優勝という大きな例に広げて書いた点に工夫を感じます。
 現実にしっかり向き合うことは、夢を夢で終わらせないために必要ですね。将来の話は自分自身のことかな? よく考えていますね。
  【昔話実例】の「浦島太郎」、一文の引用だけですが、全体のよいアクセントになっています。
 【総合化】は、「結果を出す」にたどりつきましたか。そうですね、人間は結果で物事を判断します。しかし、他人ではなく、自分が納得の出来る結果を出すことが重要なのでしょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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