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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   毎日完食   えとわ

「10回かむかむ、幸せ、come、 come、いただきます。」
と日直が言うあいさつに続いて、私達は、同じことを繰り返し言います。この言葉は、校長先生が考えてくださったものです。だじゃれがきいていて、言葉の森の表現の項目がぴったり当てはまります。この言葉は、毎日変わります。この標語は、先生やお家の人が考えて作ったもので、全部で20個くらいあります。それを聞いた母は、
「おもしろくて、楽しいあいさつだね。」
と感心していました。他にも、「作ってくれた人に感謝して、いただきます。」などがあります。
 私は、4年生になって、一度も給食を残したことがありません。それには、わけがあります。先生から、
「給食を残すと、部活はできますが、試合には出られません。」
と言われているからです。私にとっては、給食で嫌いなものがほとんどないので、そんなに困って食べたことはありません。嫌いなものがないように育ててくれた祖母や母に感謝しています。母に、
「お母さんは、小学生の頃、給食全部食べられたの。」
と尋ねてみました。母は、
「実は、小学1年生のときに、給食が食べられなくて、昼休みまで、ずっと泣きながら食べた思い出があるの。それからかな、好き嫌いなく食べられるようになったみたい。その当時の給食は、おいしいとは思わなかったわ。お母さんは、食に対する欲は、少なかったのかもしれないわね。今もそうだけど。給食好き?」
と思い出とともに、質問をしてきました。私は、
「好きだよ。特に、カレーが好き。私は、おなかのすいたライオンのように、かぶりつくんだ。ちょっと言いすぎかな。食べるのも早いよ。でも、デザートで、生クリームが入ったものが少し、気持ち悪くなるの。それから、グレープフルーツを食べた後に牛乳を飲むと苦いのがいやなんだ。我慢して食べているけれどね。」
と話しました。すると、母に、
「給食は、お母さんの作るお弁当よりも、栄養が考えられて作られているから、健康になれるよ。これからも残さず食べてね。」
とお願いをされてしまいました。
 これからも、感謝の気持ちで、残さず給食を食べていきたいと思います。
「ごちそうさまでした。」
とみんなの声が教室に響きわたり、片付けになりました。


   講評   sugi

 校長先生の挨拶がおもしろい! 「言葉の森の表現の項目がぴったり……」とえとわさんが書いてくれたのも、大笑いしました。ダジャレをうまく使うと、一度聞いただけで覚えられるし、「何回も噛むことが大事だ」というメッセージがしっかり伝わるのだね。
 えとわさんにとっては、毎日の給食はとても楽しい時間のようだね。もしきらいなものが出てきたら、一気にその時間は地獄のようになってしまうけれど、好き嫌いがないというのは、すばらしいことなのだね。「好き嫌いなく育ててくれた祖母や母に感謝」という言葉がすんなり出てくるところも、えとわさんのいいところ。
 お母さんは、えとわさんとは違って、給食の時間はあまり好きではなかったようだね。この意外な話を聞いて、どんなふうに感じたかな? 今と昔では、メニューにどんな違いがあったかも聞いてみたいね。
 「感謝の気持ちで」という言葉がまとめの部分にも入ったね。「感謝」というのは、この作文のキーワードになりそうだ。えとわさんたちが、おいしくて栄養バランスのよい給食を毎日食べられるように、どんな人たちがお仕事をしているのかな。それを知ると、給食を残さず食べることの大切さがますますよくわかるよ。
 「いただきます」の挨拶で書き始めて「ごちそうさま」でしめくくったのは、面白い工夫です。全体がビシッとひきしまる感じだね。
 前回、お電話がつながらなかったので、少し心配しましたが、課題はきちんと提出できたね。次回は、元気な声を聞かせてくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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