対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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満足する生活 キティ
妖怪「もののけ」がつくと、そのモノをむしょうに捨てたくなる。人類は、これまでモノを捨てずにむしろ拾うことを常態としてきた。しかし、産業革命で大量生産が可能になったときに、消費を上回る生産を守るためにも、妖怪もったいが駆り出されたのだ。「もの」に「もったい」がつくと、我々はそれをまだ消費しつくしていないにもかかわらず、むしょうに捨てたくなる。現在、流通経済は「もののけ」の操作によって円滑に進行している。
もっとモノを大切にするべきだ。(複数の意見一)私は、どちらかといえば飽きっぽい性格だが、たった一つだけ、ずっと大切にしているモノがある。それは、スヌーピーのぬいぐるみだ。これは、私がまだ三歳の頃に、誕生日プレゼントとして祖母からもらったものだ。ちょうど抱けるくらいの大きさで、もらった頃はいつも持ち歩いていた記憶がある。触りすぎて、白いスヌーピーの顔が灰色になってきたら、祖母と一緒に石鹸で洗った思い出もある。小学校二年生の時には、小さい頃の思い出を紹介する授業があって、これを紹介したこともあった。このぬいぐるみは、形としても残っているし、同時にその頃の思い出も消えてはいないのだ。私は、これからもずっと、このぬいぐるみを、そして思い出も、大切にしていきたいと思う。
しかし、経済を発展させるには、古いモノを捨て新しいモノに置き換える新陳代謝も必要だ。(複数の意見二)昔話の桃太郎でも、桃太郎はおじいさんやおばあさんという古いモノ(人)を大切にする一方で、鬼が島に鬼退治に行くという誰も成し遂げたことのない新たな試みに挑戦した。(昔話の実例)また、もしも人々がこのままモノを大切にし続けたら、その分お金を使わなくなる。すると、店が儲からなくなってしまい、当然給料も減っていく。そして、それと同時に文化も発達しなくなってしまう。わらしべ長者の話でも、最初のわらしべにこだわらず、次々に新しいモノに取り換えていったから、生活が豊かになったのだ。
確かに、モノを大切にすることも、経済発展のためにモノの新陳代謝を進めることもどちらも大切だ。しかし、一番大切なことは、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」(名言の引用)という名言があるように、心豊かに自分の満足する生活を送ることである。(総合化の主題)
講評 koni
第一段落の要約は、要点をよくまとめています。
第二段落では、一つ目の意見と体験実例を書くことができました。「ちょうど抱けるくらいの大きさ」という説明がいいね。「白いスヌーピーの顔が灰色になって」というところから、大事にしていたようすが想像できましす。思い出の紹介をしたところもいいですね。最後の結論は、スヌーピーのぬいぐるみのことだけでなく、物全体のことにふれておくといいね。例「思い出のつまったモノ、長いこと使えるモノを大切にするという考えは、大事だと思う。」
第三段落では、二つ目の意見と昔話の実例を書くことができました。大量生産大量消費の日本の現状を説明したところもいいね。
第四段落では、名言の引用をして、総合化の主題でまとめることができました。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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