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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本人は自己アピールをするべきか?それとも・・・   ナポレオン

 日本のある会社が香港で現地の人間を採用しようと求人広告を出した。すると沢山の香港人が押しかけた。ほとんどの人が挨拶程度しか日本語を話す事が出来なかったそうだ。海外では、少々ハッタリをきかせても、「出来る」と先に手を挙げたほうが勝ちなのだ。しかし、おおかたの日本人の心の中には、良かれ悪かれ「謙譲」を「美徳」とする意識が残っているような気がする。かくして人は、自分の立場を確保するために他人を型にはめたがり、その作られた型からはみ出て「打たれる杭」にならないよう、自分自身は「謙譲の美徳」を利用する。考えてみると、つくづく日本には、個人の秘めたる才能を出来るだけ伸ばさないようにする基盤があることに気が付いた。僕は、日本人の謙虚さは、大事にしていくべきだと思った。
そう思う理由は第一に、謙虚な振る舞いをしないと人間性を疑われるからだ。紀元前70から50年頃、カエサルという男がローマで活躍した。彼はローマから進軍し、ガリア(現在のフランス)を征服するなどの偉業を成し遂げるすごい人だった。しかし、元老院に終身独裁官という地位を与えられ、カエサルは横暴になっていった。そして、カエサルに反対するものがたくさん出てきて、暗殺されてしまった。この事件の原因は、全ての権力を手にしたことをアピールしすぎたために、人々がカエサルに疑問を持ったために起こったことだ。だから、謙虚な振る舞いをしたほうが、相手に安心感を与えることが出来るのだと思う。(データ実例)
また、第二に、(理由)むやみに張り合わなくて済むからだ。去年の春、僕は中学校に入学した。入学式の日、初めて会う人が何人もいて、僕は少し不安だった。少しでも良いイメージを出そうとして他の人の教科書を盗んで遊んでいる同級生がいたのでその人に「人の物を取るのは良くないと思うよ」と言ってみたところ、なぜかその人は「うるせぇなあ」と言ってにらみつけられた。その人は小学校時代の友達らしき人達と僕が嫌な奴だ、みたいな話をしていた。今は仲直りしたが、入学してから二ヶ月間は「変な人達が多くて嫌だなぁ」と思いながらその人達と少し張り合った状態となってしまった。今思うと、その変な人達も悪いと思ったが、良いイメージをもたれたかった僕も謙虚でなかった。だから、自己アピールをし過ぎると自分にとってマイナスとなってしまうのだと思った。
 確かに、自己アピールをしなくてはいけない場面はあるだろう。しかし、「カメラマンは、レンズのほこりを洗う前に目のほこりを払わなければいけない」という名言があるように、自己アピールをする立場よりも謙虚になって一歩引いた所にいると、周りが良く見えるようになるのだ。

   講評   onopi

大変よくできました。よくまとめることができています。
    

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