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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   創造性   JOKER

 中学の美術の時間に、自分の上履きをスケッチするようにという課題が出たことがある。そこで、だいたいの人はそのまま上履きを置いてデッサンを始めたのだが、ひっくり返して上履きの靴底を描くクラスメートがいた。履いている足と一緒に描いている人もいた。ねじって描く生徒もいた。この様子を見て「何かをする」という言葉一つで、これほど解釈のし方が違うものか、と思った。そして美術の担当教員も、そういったユニークな考えをとても好む先生だった。友達の中に「絵が下手だから美術は苦手」と言っている人がいた。しかし、私は上手い下手は関係なく、自分の個性をどれだけ作品に込められるか、ということが最も大切だと考えている。そこで、私は創造性の重要さをもっと認識するべきだと思う。
 そのための方法として第一に、上に書いたことと同じようなことだが、失敗を恐れないことだ。例え絵の具を使うことが苦手でも、自分で思い描いた色を使い、完成させられたならいいと思う。学校で教わったことだが、英語は積極的に話をしなければ上達しない。文法が間違っていても、どんどん喋って失敗して体で覚えることが大事だ。これを聞いた時、とても心に響いた。とにかく自分で文章をイメージして作ることから英語は始まる。これは英語だけではなく、音楽を作ることや小説を書くこと等、様々なジャンルにおいて重要なことである。前期入試のような面接でも、用意した答えを完璧に言うだけではなく、その場で落ち着いて、自分の言葉を一つ一つ並べられること。言いたいことがわからなくなってしまっても、失敗は何の恥でもないから、またゆっくり進むべきだ。
 そして、第二の方法は入試制度を見直すことだ。AO入試のようなものをもっと増やすべきだと思う。勉強して点数を取れたら合格というのではなくて、自己推薦のために自分を見つめ直し、良い面悪い面をきちんと理解して生活する。この方がより楽しめるのではないかと思う。自分を理解出来ているということは、限界に挑戦していける力があるということにつながる。「猿も木から落ちる」(ことわざ)ではないが、自分の得意分野に集中し過ぎると思わぬ落とし穴がある。しかし、内面を知っていればそんなこともなくなると思う。歴史に残っている戦争も、もう遅いが今冷静になって考えてみると、その戦争の表裏がよくわかるはずだ。独創的な世界観を持っている人材を失わないように、様々な面で見直すことが出てくるはずだ。
 確かに、マニュアル通りに物事を進めることも大切だ。しかし、教科書に載っているのは模範解答であり、必ずしも自分の求めた答えだとは限らないのである。もし自答が間違っているかもしれないと不安になっても、答えは一つだとは決まっていないから、自信を持っていい。どんなに模範的な世界であっても、たまには道を外れられるような人が、これからは成功していけるはずである。やはり、創造性というものはこれからの時代に必要不可欠なものだと認識するべきだ。

   講評   nane

 中学の美術の時間の例は、ぴったりだね。JOKERさんがそういう授業が好きなこともよくわかる(笑)。創意工夫ができるのは楽しいことだものね。
 絵の話を英語や文章の話に結びつけたのは、よく考えている証拠。こういう創造的な考えが大事だね。
 「「猿も木から落ちる」(ことわざ)ではないが、自分の得意分野に集中し過ぎると思わぬ落とし穴がある。」というのは、反対のことわざなので、いい引用。これをもうひとつ加工して、「木から落ちないことだけに目を向けているサルに、新しい発見はないだろう」とか何とか。
 結びの1行の「やはり、創造性というものはこれからの時代に必要不可欠なものだと認識するべきだ。」は、ちょっとあたりまえすぎてものたりないかなあ。ここでもう一工夫しよう。

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