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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人工と自然   うもえ

 私はアスファルトの道があまり好きではありません。
 なぜなら、アスファルトの上を歩いていると、夏、とても熱いです。足の裏がとても熱くなります。しかも、冬は冷たい。転ぶととても痛いから、とても危ないです。だからといってアスファルトから昔の土や砂利の道に戻せるかといっても、多分無理ですし、出来たとしても、多分、私たち人間は足の裏が痛くなるなど、生活していけないと思います。
 前、山のぼりをしたとき、それを実感しました。山はもちろんほとんど土です。土の道はとても歩きにくいです。石が靴の間に入ったりと下がゴツゴツしていて、とても歩きにくかったです。昔の人はこんなところをよく歩けた、と思います。
 実際、土の道に戻す、といっても大変なのです。
 しかし、土の道にもいいところがあります。その中のひとつは、植物が生えてくることです。
 土から生えてきた植物を見ながら、道で散歩する、とっても気持ちがいいです。
 では、アスファルトは悪いことばかりか、というとそうではありません。いいところもあります。
 それは、人間が作るものなので、いろいろな工夫が出来るということです。
 私の家の近く(前)のアスファルトが私は大好きです。夜、とてもきれいなのです。ガラスがアスファルトに入ってるのですが、キラキラ光ってとてもきれいです。人間が作ることが出来るからこその道なのです。
 つまり、環境問題などを無視すれば、道は人工でも自然でも悪いことと、良いことがあるが、人はどちらも違う風に楽しめる、ということです。

   講評   nara

 この作文のまとめはおもしろいね。ももちゃんが考えたとおり、ほとんどの事象にはいい面と悪い面があって、「100パーセント善」もしくは「100パーセント悪」というものは、ほとんどありえない。どこに比重を置くか、何を優先するかによって、その評価は動くということね。「比重」や「優先」は価値観と深く関わってくる。この長文に話を戻すと、車のための道、つまり利便性を重視しているからこそ、周囲は舗装された道ばかりになったということだ。問題なのは、「では、他の価値観(長文でいえば土の道)を選べるか」というと、選びたくても選べない状態になっているということだね。
 利便性というのは即効性があって、その恩恵をすぐに受けることができる。なので、採り入れるときには大歓迎、というパターンが多い。自然については、その生成も変化も長い時間がかかるから、身近な問題として実感しにくい面があるかもね。だから、便利なものの方が受け容れられやすいのだと思うよ。
 今回の作文では、書き出しと結びの主張が少しずれているのが気になるな。書き出しの印象というのは、思った以上に強く残る。このまとめに持っていくのであれば、書き出しも「人はアスファルトの道を歩くときは土の道を懐かしみ、土の道を歩くときにはアスファルトの道の利便性を望む、そんな身勝手があるようだ。」という感じにしてはどうかな。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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