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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   矛盾しない人間   えひな

 いつからか世の中では矛盾を恐れてきた。どうも、矛盾には良いものと悪いものとがあって、嫌われる、いわゆる矛盾は、良いものを除外してかんがえているようである。そして、矛盾を嫌う人は論理的思考になってしまう。論理が前提としているのは、同一次元での一貫性のある連続である。人々は、論理というものはとてもつまらないもので、塩の入らぬしるこのように間の抜けたものであることを直観で感じてはいる。しかし、一度論理的思考をしてしまうと、だめになってしまうというのが現実である。私は、矛盾があっていいと思う。
 その理由は第一に、みんなと違う考えができるからである。私は、今年美化委員会に入った。そして、美化委員での集まりのときに月目標を考えることになった。私の周りの人は「掃除を頑張ろう。」や「新しいクラスをきれいにしよう。」などといった風にとても普通の目標だった。なので、私はあえてかっこよく、そして分かりやすい目標をがんばって考えた。その目標が「桜散るけど、掃除は花咲く。」だ。これをクラスで出したところ、美化委員会の月目標となった。その時はとてもうれしかったし、人と違う考えをするのはいいことだなと思った。
 第二の理由は、矛盾があると発想が豊かになるからである。今、世の中に出回っているものでペットボトルがある。そのペットボトルを液体を入れるという考えだけではなく、他にもたくさん考えたらいいと思う。たとえば、温かい飲み物を入れるペットボトルと冷たい飲み物を入れるペットボトルと二種類ある。これも、矛盾があってこそ、生まれたものだと思う。
 たしかに、矛盾を恐れて論理的に考えるのもいいが、[存在するものには、よいとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある]ということわざがあるように、私は矛盾することはいいと思う。これからも、矛盾を恐れず発想を豊かにしたい。

   講評   huzi

 矛盾は発想を豊かにするためのヒントにもなるのですね。悪いことばかりだと考えていた矛盾に、新しいよさを発見することができたね。
  項目の立て方、これで完璧です。【名言引用】は、名言という言葉をそのまま使うか、ただし書きを入れておくと自動的に◎がつきます。
  論理的思考の簡潔さが、物事の深みを消してしまうことがあります。塩の入らぬしるこは、「しるこ=当然、甘い」を追求した結果、おいしくなくなってしまうし、芸術も、理屈から美を追求しすぎると、おもしろさがなくなってしまいますね。
  みんなとの違いを目指した【体験実例】は、矛盾の解釈としておもしろい。「桜散るけど」が、矛盾。この矛盾があるからこそ、「掃除の花咲く」が生きてくるんだね。この矛盾感覚をみんなが支持してくれて、よかったね!
 ペットボトルの使い方。どんな発想があるだろう。たくさん出回っているモノだから、頭をひねれば、冷たい液体・あたたかい液体以外に、使い道があるかも。 そうそう、田んぼの中の案山子(かかし)になっているのを見たことがあるなあ。こういう発想も矛盾の効用だと解釈した点が柔軟でいいですよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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