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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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    数年前、森林関係の研究所に(感)   ベッキー

 樹齢二百年を超えた大木が、柱になった後も堂々と建物を支えつづけ、生きつづける姿を思い描いていた村長には、それが細切れにされることなど、容認できることではなかったのである。それが天然スギをいちばん高く売る方法でもあるし、そのことによって天然スギのもっている木目を比較的安い価格で、だれもが楽しめるようになったと評価する意見もある。それは使用価値と商品価値の違いによって生ずるズレ、といってもよいのだけれど、木自体がもっている価値を生かすか、商品としての木の価値を優先するかをめぐって、木にたずさわる者たちもまた動揺してきた。
 私は、森林伐採はしない方がいいと思う。理由は二つある。一つ目は、今、地球温暖化が進んでいるというのに、二酸化炭素を吸い込む木を切るのは納得がいかない。社会科で今、南極の氷がどんどん溶け出しているということと、砂漠化も進んでいることを習った。もう一つの理由は、切られている側の木がかわいそうだからだ。人間も木も生きていることには変わりないので、やはり、木も切られると痛いだろう。(笑)同じように、冷蔵庫に保存してあってまだ使っていないにんじんなどを切る時も痛いだろう。それは、食用のブタを殺すのと同じことだと思う。
 私は、木を切ることには納得いかないが、人が生きるためには少しは必要だ。でも、切りすぎは良くない。それは、二酸化炭素を吸ってくれる木がなくなってしまうからだ。それに、木も植物だけど、人間と同じように生きている。

   講評   nara

 今回の長文は、内容はそれほど難しくなかったけれど、是非の主題をどうするかが難しかったかもしれないね。日本は、欧米に比べて木材を使った建物も多い。それは、日本の風土に合っていたからだけれど、だからといって、好き勝手に森林伐採をしていいということにはならないね。コンクリートや鉄骨のような建築材料も、サプリメントのような栄養材も、人工のものが増えてきてはいる。だけれども、自然界のものを一切使わないで人間が生きていけるかというと、そうではない。だからこそ、自然とどうつきあっていくのかが問題になるのだね。
 人間は確かに優れた能力を持っているけれど、だからといって、何をしてもいいというわけではない。そこを忘れていたようなところがあったのかもね。それが、現代のいろいろな環境問題を引き起こす原因の一つになっていると、ベッキーちゃんは考えているのだね。まとめの「生きるためには少しは必要」という点は、とても大切なことだ。大きな自然の中のものを、私たち人間がおすそ分けしてもらっているというような、謙虚な姿勢に欠けていると、自然からしっぺ返しをくらうかもしれないものね。

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