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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   数年前、森林関係の研究所に   ゼニガメ兵

 数年前、森林関係の研究所に勤務している研究員のところに、ある村の村長が尋ねてきた。そのヒノキをいちばん高く売るにはどうすればいいのかが村長の問いだった。ところがそう話したら、村長はきわめて不愉快そうな顔をした。樹齢二百年を超えた大木が、柱になった後も堂々と建物を支えつづけ、生きている姿を思い描いた村長には、それが細切れにされることなど、容認できることではなかったのである。木が本来もっている価値を生かすことと、商品として木を高く売ることは、必ずしも一致しない。物の価値をお金に換算せずに考えるほうがいいと思う。そう言える理由は二つある。
 一つ目は、お金に換算せずに考えると、その物の本当の良さが見つかるからだ。僕は、自分で考えたキャラクターをいくつか持っている。そのキャラクターを描いたいくつかの用紙は大事に保管してある。もし、漫画家に売ろうとしても、「あまり価値が無い」と言われそうに思うけど、自分としてはとても価値のある物だと思う。
 二つ目は、お金に換算して物の価値を考えると、その物の本当の価値が見えなくなる事があるからだ。何の変哲もない、お宝にも見えない金の壷をお金持ちが高く買った。そして、そのお金持ちから、壷を欲しい人が、買った値段の倍で買った。これを連続すると、まるでわらしべ長者みたい!でもこんな事が続くと、その壷は本当は何円なのかがわからなくなってしまう。それはすなわち、本当の良さを見失っている事だ。
 物の価値をお金に換算して考えるとわかりやすい。しかし、『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。』という名言があるようにお金には換算できない物の価値というものも大切にするべきだ。

   講評   yama

 こんにちは。お金と物の価値というのは必ずしも一致するわけではないという今回の長文は考えさせられるところがたくさんありましたね。流行が秒代わりの現代においては、ちょっと立ち止まってみることも必要なのかもしれません。

<第一段落>ちょうどよい量で要約ができています。是非の主題は「物の価値をお金に換算せずに考える方がいいと思う」ですね。ここに「理由は二つある」と示したことも分かりやすくていいですね!
<第二段落>一つ目の理由は「その物の本当の良さが見つかるから」ですね。自分で考えたキャラクターの話。とても素敵な実例でした。
<第三段落>二つ目の理由は「その物の本当の価値が見えなくなることがあるから」ですね。わらしべ長者の実例もおもしろかったです。人によってそのものにつける価値は違うものですからこのようなことも起こりうるのでしょう。
<第四段落>このままでは唐突に反対意見がでてきてしまっていて、いきなり意見が変わってしまったような印象をうけるので「確かに」などの言葉を付け足した方がいいですね。名言の引用と是非の主題はばっちりでした!


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