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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉とは何だ?   ヨッピー

「桜前線」という言葉があるが、この言葉はいただきかねる。なぜかというと巨視的に、日本列島全体を見下ろすスケールは、どうにも花見のさまでないと思う。「花便り」のほうが、はるかに風情に富むのである。ところが、散り初めのころのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでのあいだの状態を、ぴたりと表すことがないのに気がついた。もし日本語に花びらが散ってゆく美しさを表す言葉がなければ、それは日本語の語彙の貧弱を意味すると、日本語になくてはならない言葉のように思える。(要約)
  日本語ではどういうふうに風が吹いているかを表せる。私が今住んでいるアメリカではできない。できるのは、強く吹いているねとか、昨日見たいに強くないわねしか言えない。だから、他の子としゃべっている時どう言うふうに表したら良いかなと考える。なので、日本語に風の状態を表せられる言葉があって良かったと思う。(体験実例)
  私はこの間学校で何かが顔に当たってきたのを覚えている。痛くて、泣きたくて、腹を立てた。私はまるで銅像みたいに立ちすくんでいた。(たとえ)今考えたらその気持ちを表す言葉がないのに気が付いた。「“あいたたたー”でもないし、“やめてー”でもない。」長い間考えているけど、何も思いつかない。それまさに帯に短したすきに長しだ。(ことわざ)それを表す言葉がないのだ。日本語になければ作れば良いのに。この、悔しくて、痛くて、泣きたくて、腹をたてているという気持ちの言葉を。(体験実例)
  今回人間にとって言葉という物は大切だ。言葉がなかったら相手が何を言いたいのかが分からない。それから学校に行っても意味がない。そういうふうに言葉がないと今私達が住んでいる環境も違うでわないか。(一般化の主題)

   講評   yasu

 ヨッピーちゃん、今週のはちょっと短めだけど、内容はなかなかよかったですよ。
●要約……的確に抜き出していますね。最後のところだけ、注意。
日本語の語彙の貧弱を意味すると→意味するが
●体験実例……今週、一番よく書けていたところです。
一つ目は、ヨッピーちゃんならではの体験実例ですね。 日本語の風を表現する言葉、何か例をあげるといいですよ。二つ目の体験も、よく書けてます。ヨッピーちゃんの気持ちが、非常によく伝わってきました。
●たとえ……「まるで銅像みたいに立ちすくんでいた」
 様子がよく表現できています。すばらしい!
●一般化の主題……最後の段落をもう2〜3行書けるといいね。学校に行っても意味がない、というところ、なぜそうなるのかくわしく説明してみよう。住んでいる環境は、どのように違ってくると思う? たとえばテレパシーで話ができたとしても、人間同士の関係は今よりずっと、よそよそしいものになりそうですね。
 違うでわないか→違ってくるのではないだろうか。
             

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