対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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「間」について かうさ
話し上手の人は、「間」をしっかり取ったしゃべり方をしている。おしゃべりの人は、「間」を取ることに気が回らなかったり、「間」の必要性を感じていない場合が多い。いかなる名言、名文句も、同類の物がただすきまなく積み重なられているだけでは、効果乏しく、文章の力みも、ただそればかりでは弱みに転じてしまうのは苦い教えです。荻須高徳のパリの風景画で忘れられない油彩があります。空も建物も道も薄暗いパリの街角。ただ一点、遠景の塔らしきものに主が入っていて、そこに向かって画面が収斂されていくのです。この世の中で「間」は、あったほうがいいと思う。
理由は、「間」がないと疲れてしまうからである。具体的に言うと、例えばスポーツの大会などはそれほどたくさん休みの日を作ることは出来ない。なぜなら、それほど長い間、幾つもの会場をずっと借りていることは、出来ないからだ。しかし、同じチームの試合がぶっ続けでずっとあるわけではない。試合の組み合わせを工夫して時々試合のない日を作ったりする(だいたいは)。それは、疲労がたまってフェアな試合が出来ないのを防ぐためである。もう一つの例は、学校の授業と授業の間に間隔がなければ水も飲めない、準備も出来ない、休憩も出来ないで一日の授業が終わった頃には、全員干からびてしまう。
もう一つの理由は、話の中で相手の興味を引き付けるかどうかの鍵を握っているのは、「間」とタイミングだからである。お笑い芸人のショートコントを「おもしろいな」だけで受身で見ているのではなく、面白い人と面白くない人の何処が違うのか考えながら見ていると、面白くない人は、しつこい、天丼(同じねたを何度も使うこと)の使い方がへたくそ、ツボが分からない、活舌が悪く何を言っているかさっぱり分からない、ウルサイ、etc,,,それに対し面白い人は、ツッコミのタイミング、ツッコミの仕方、ボケとツッコミのバランス、話の流れ、「間」の取りかた、全てにおいて完璧である。そういう私は、「エンタの神様」とかよりも「笑点」のほうが好きであるそれは、落語家はさっぱりしてて後味がいいからである。
確かに、電車とかで何回も乗り換えをするような人は、降りたらすぐに電車が来たほうがいい。でもそれが通学などで毎日だったらどうだろう。私だったら一ヶ月ちょっとで胃潰瘍かうつになってしまう。そうであろう。考えてみてみれば分かる。ぎゅうぎゅうヅメの満員電車から一気に流れ出て、その流れに乗ったまんま、反対側の電車に詰め込まれる。もしかしたらその場で圧死してしまうかもしれない。それよりもゆとりを持ってあるいてホームについたら友達とおしゃべり、すこしたって電車が来るぐらいがちょうどよくないだろうか。私は、そう思う。だから、「間」は必要だと思う。
講評 miri
今回も冴えた例が入りましたね! 硬軟とりまぜて使ったあたりもうまいです。
また4段落、よいところに目をつけましたね。感心しました。たいへんよくできました。
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